負傷のゆりやんが「極悪女王」の撮影現場で見せていた気遣い 「私以外は許していると思います」

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綾野剛の影響

 だが、撮影現場の雰囲気は決して悪くはなかったという。現場をよく知る関係者が明かす。

「実はスタッフもキャストも、『ゆりやんのために頑張ろう』というムードで盛り上がっていました。制作陣が一致団結したのは興味深いことに、白石監督の作品で、2016年に公開された『日本で一番悪い奴ら』(東映・日活)が要因だったのです」

「『日本で一番悪い奴ら』が公開された当時、トークイベントが開催され、白石監督と女優の矢吹春奈さん(37)が出席しました。その際、監督が『セクシャルなシーンは台本にはなく、綾野くんの希望で急遽、追加された』、『あえて矢吹さんには詳細を伝えずに撮影を行った』と発言。この白石監督の発言を、当時、東スポが報じていたのですが、その記事が今になってSNSで拡散されているという内容でした」(前出の記者)

不穏な雰囲気

 昨今、芸能界でもハラスメントの問題は敏感だ。セクシャルなシーンの撮影にはサポートする専門家を同席させる動きも進んでいる。

「週刊女性PRIMEは、セクハラ行為を告発する“#MeToo”運動の広がりなども踏まえ、白石監督の2016年の発言を、いわば遡る格好で問題視しました。この報道に白石監督は文書を発表。まず謝罪した上で、発言は《公開したばかりの映画を盛り上げたいという私の気持ちが加味してしまったもので、事実ではありません》と釈明したのです」(同・記者)

 週刊女性PRIMEの記事が配信された9月、すでに「極悪女王」の撮影は始まっていた。そのため白石監督は、出演者全員を集めたという。

「監督は出演者を前に、『説明したいことがあります。ネットに出ている例の記事です』と口火を切りました。確かに報道を目にして不安を感じている出演者もいたようですが、『いちいち言わなくてもいいのに』という考えの人も少なくなかったのです。そのため、その場はやや微妙というか、不穏な雰囲気が漂い始めました」(前出の関係者)

 ところが、そんな空気をゆりやんが一変させてしまったという。

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