中村奨成“中絶スキャンダル”で「現役ドラフト」の声 だんまり戦術の「坂本方式」では許せない女性たちとは?

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地元出身のスター候補は鳴かず飛ばず

 プロ野球広島の中村奨成捕手(23)にも、一部週刊誌報道により30代女性への妊娠・中絶スキャンダルが発覚した。巨人の坂本勇人内野手が同様に世間を騒がせたばかりで、プロ野球選手の品位が疑われる醜聞が続いている。元NPB球団社長は、「プロ野球ファンの不信感は募るばかりだろう。広島も巨人も選手にはケジメをつけさせ、信頼回復に努めるべきだ」と提言する。

 中村は広島・広陵高時代の2017年の夏の甲子園大会で6本塁打を放ち、PL学園高の清原和博(元西武など)がマークした大会最多記録の5本塁打を超えた。同年のドラフト会議では中日との2球団競合の末、広島が交渉権を獲得。地元出身のスター候補として一身に脚光を浴びた。

「3歳で両親が離婚し、女手一つで育てられた。(広陵高の)中井監督は高校から即プロ入りさせないことを身上としていたが、中村の『早く母親を楽させたい』との思いを汲んでプロ入りさせた。カープも従来はしてこなかった地元高校生の指名にこぎ着けた。それだけ期待は大きかったのだが……」(広島担当記者)

 しかし、プロ入り後は伸び悩んだ。プロ2年目の19年までは1軍出場がなく、デビューした20年も4試合の出場でノーヒットに終わった。出番を増やそうと外野手もこなしたものの昨年39試合、今年は27試合の出場でレギュラー奪取にはほど遠い。同学年の“ドライチ”では、村上宗隆内野手(ヤクルト)はおろか、清宮幸太郎内野手(日本ハム)にも後塵を拝している。

「身体能力は高いのだが、体ができていないということでプロでは2軍からスタートした。うまく練習で手を抜いているのか、その後もあまり体が大きくなっていない。猛練習が有名なカープでは(19年に当時の)緒方(孝市)監督の野間峻祥外野手への鉄拳制裁が明るみに出た影響で、暴力でなくてもコーチ陣が選手に厳しく指導しづらくなっていたようだ。その前の時代なら中村は私生活を含め、ここまで緩まなかったかもしれない」(元NPB球団監督)

 さらに前出の記者が証言を加える。

「中井監督からは徹底的に正されたが、高校時代は野球さえうまければいいとの姿勢で、本人も『なめていた』と認めるほどだった。三つ子の魂何とやらで、そう簡単に性格は変わらない。プロで中井監督の重しがなくなり、また元の中村に戻った。プロ入り当初からバッティングの手本に坂本を挙げてきたことも皮肉だが、野球では実績抜群の坂本に対し、中村はその実績もない。母親のためにプロ入りした頃の決意はどこに行ったのか」

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