海老蔵の襲名披露興行、多くの売れ残りが 取材からスポーツ紙を締め出した理由とは?

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ワガママが目立つ海老蔵

 無論、興行主の松竹も対応に躍起だ。前売りチケットの発売直後から、海老蔵父子が紋付姿で登場する特別CMを放送し始めている。

「改装された歌舞伎座の舞台を使った初のCM撮影で、インターネットの松竹チャンネルをはじめ、日テレとテレ朝で放送中です。コアな歌舞伎ファンには中高年が多く、いまだ彼らにはコロナ禍の影響で劇場に行くのをちゅうちょするきらいがある。その穴を埋めようと、若い世代にアピールし始めたんでしょう」

 先の松竹関係者もあきれ顔。

「最近の海老蔵は9月公演で共演した仁左衛門から“声が小さい”と注意されると色をなして反論したり、謹慎中の中車を襲名興行に出演させろと松竹にねじ込んだりと、ワガママばかり。それでも松竹は海老蔵のマイナスイメージを払拭して、集客につなげたいんです」

 大名跡の迷走は続く――。

週刊新潮 2022年10月27日号掲載

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