「ダイソン」一強時代が終えん 日立とパナソニックの強烈な巻き返しで掃除機市場は戦国時代へ

ビジネス

  • ブックマーク

Advertisement

果たして勝者は!?

 これからの時期、年末や年度末の商戦を迎え、掃除機に注目が集まる機会は多い。特に年末は大掃除が控えている。

「激しい商戦が繰り広げられるのは間違いないわけですが、国内メーカーに追い風が吹いているかなと考えています。理由は、『国内メーカーのスティッククリーナーが売れている』というトピックが、既に一つの大きなニュースだからです。マスコミや小売店で話題になるほど、国内メーカーのモデルに関心を持つ消費者は増えるはずです」(同・鎌田氏)

 ダイソンには更なる逆風もある。“輸入品”のため円安で価格が上昇する可能性があるのだ。

「近年のダイソンは新商品だけでなく、過去の商品を改善した“改良モデル”をリーズナブルな価格で発売して人気です。『国内メーカーの掃除機も、性能や使い勝手がいいよ』という評判を追い風にする国内メーカーと、改良版で円安のデメリットを解消しようとするダイソンの対決という構図になっているのではないでしょうか」(同・鎌田氏)

 寒さが増すにつれ、「ダイソンvs.国内メーカー」の商戦は熱を帯びるようだ。

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。