「長男を政務秘書官に」で国民から総スカンに岸田首相はどう反応したか？
首相の胸中とは？
「目立った政策を実現できず、その一方で、安倍元首相の国葬、旧統一教会への対応などで後手に回り、国民の信頼を失いつつあります。そんな中で“長男の秘書官への就任”ですから、国民も黙っていないのは当然でしょう」（同）
岸田首相自身、国民の批判的な声に対して、こんな胸中を吐露したという。
「“自分の考えと国民の思いとの間にズレがある”のを、改めて認識したということでした。正直、このタイミングでの起用案自体、センスがないように思います」
ちなみに旧統一教会への対応については二転三転し、ここに来て岸田首相は、宗教法人法に規定されている「質問権」の行使による調査を実施するよう指示した。急に厳しい態度を示すようになったのだ。
「岸田首相は予算委員会で、“旧統一教会を守ることは考えていない”“私が責任を持って解決する”などと答えました。教団批判の高まりに抗しきれなかったようにも映りますね。もう少し早く対応できたと思いますよ」（同）
最後に、翔太郎秘書官の人物評を聞いてみた。
「真摯な態度で仕事に携わっているようで、しばらくすればそのあたりの評価も広まっていくようには思います。しかし、どこまで行っても“首相の長男”のレッテルは剥がれそうにないでしょうね」（同）
共に机を並べる、省庁から派遣された秘書官からの評判も上々とのこと。それだけに空気を読まない登用は親としても政治家としても悔やまれるところだろうか。
[2/2ページ]
