池袋の子連れスポットで乱闘騒ぎ ヤクザが弱体化する中やりたい放題の「チャイニーズドラゴン」の凶暴性

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ポケモンセンターも入る商業施設内

「かねてから険悪な関係にあった上野グループではないかと言われています。会に呼ばれていたのか、押しかけたのかはよくわからない。いずれにしろ、宴が始まってたった30分で会場内はビール瓶が飛び交う修羅場となってしまった。巣鴨警察署の警官が急行した時に会場に残っていたのは数人の被害者だけ。残りのメンバーは逃げた後だった」

 店内の被害は皿が数枚割れた程度で大したことがなかったというが、用意されていた100人分の料理は無駄になった。代金はちゃんと支払われたのか。店に取材を申し込んだが、「いま警察の捜査に協力しておりますので、こちらからは何もお答えできません」とのことだった。

 被害者は軽傷で、巻き込まれた一般客もいなかった。だが、大事に至らなかったと済まされる話ではない。サンシャインシティは、水族館やポケモンセンターなどが入る家族連れに人気のスポットだ。そんなビル内で100人もの半グレグループが堂々と宴会を開いていたばかりでなく、乱闘騒ぎまで起こしたのである。

「いまヤクザの出所祝いは暴力団対策法などで禁じられている。祝儀を渡すこともダメ。なのに、チャイニーズドラゴンは暴対法の網にかからない『準暴力団組織』という立ち位置をいいことにやりたい放題なわけです。今回の騒動は一般市民に対して恐怖心を植え付けた重大事案。ケガしたメンバーは被害届を出す気がないようですが、すでに警視庁は暴力団対策課が容疑者の割り出しに入っています」(同)

ヤクザも手を引く

 だが、警察を悩ますのは彼らの逃げ足の早さだ。

「彼らの強みは、捜査の手が伸びてきたと察した瞬間、中国へ高飛びできること。そんな逃げ道があるからこそ凶暴化してきたとも言えます」

 こう語るのはチャイニーズドラゴン内部に詳しい関係者だ。

「いま日本のヤクザは弱体化の一途をたどっています。末端組員がみかじめ料を要求しただけでも、あっという間に上部組織にまで捜査が及んでしまうので、がんじがらめで大人しくせざるを得ない。一方、チャイニーズドラゴンは繁華街で飲食店や風俗店の看板を出して、街に溶け込みながら活動しています。日本語もろくに話せない中国人メンバーがどんどん日本に入ってきて、末端には日本人メンバーまでいる。組織力も資金力もあるため、ヤクザも揉め事を起こした際、バックに彼らがいると気づくと引いてしまうくらいです」

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