ロシアが作った「コカ・コーラ」「ファンタ」「スプライト」の模倣飲料を入手 専門家が飲んでみた

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温めだとイケる「模倣ファンタ」

 続いて「ファンシー」です。ラベルデザインはクールコーラと同様で、フレーバーはオレンジ。日本でファンタといえばグレープ味も人気ですが、ファンシーはオレンジ味のみの販売となります。液色は日本のものより若干黄色が濃いですね。

 結論から言うと、ファンシーはオレンジソーダとしてとても美味しく飲むことができました。ただ、実際に飲み比べてみるとやはりファンタは良くできているといいますか、飲み初めの爽やかさや柑橘感が圧倒的に素晴らしいです。飲み比べるとファンシーは香りが薄く平たい味で、粗が見えてきます。

 しかし、冷たい飲み物は飲み進めていくうちに温くなっていきます。そうなってくると面白いことに、ファンシーの方が美味しく感じてきました。というのもファンタオレンジは甘味料として果糖ブドウ糖液糖の他に、人工甘味料であるアセスルファムKとスクラロースが使用されています。

 人工甘味料の使用の是非はともかくとして、やはり温くなるに従ってそれらの後味がどうしても気になってしまいます。その点ファンシーは、クールコーラ同様に砂糖100%のうえ、温くなったことにより柑橘の香りもより濃く感じるようになり、とても美味しかったのです。クールコーラのような後味の不自然さもなく、「ファンシーの方が好き」と思う方々も結構多いのではないかと思います。

 ロシアのファンタオレンジは飲んだことはありませんが、恐らく砂糖100%で製造していたのだと思います。以上のような理由から、私はファンシーを「ロシアのファンタオレンジだよ」と言って出されても、気づかないと思います。ファンタの代替飲料として、充分な可性能を持っていると思いました。

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