ロシアが作った「コカ・コーラ」「ファンタ」「スプライト」の模倣飲料を入手 専門家が飲んでみた

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「クール」と「コカ」違いは…

 それでは実際に「クールコーラ」から飲んでいきたいと思います。ラベルは赤と青が斜めにせめぎ合ったデザインで、中心にはまるで視力検査に使われるランドルト環のようなCの文字が据えられており、シンプルながら非常に印象的です。ネーミングはともかく、ラベル自体はそこまで特定のブランドを彷彿させる ようなデザインではありませんね。

 香りはコカ・コーラに比べると全体的に鈍く、特に爽やかさが足りていないと思います。飲み初め、口に含んでゴクゴクと飲んでいる際は、確かにコカ・コーラとよく似た味わいと爽快感で驚きました。ただ、飲み込んだ後の口の中に残る後味が、糖衣チョコレートの外側の部分と、形容しがたい薬品感が合わさったような感じで、少々辛かったです。私も色々と今までコーラを飲んできたのですが初めての経験でした。

 なお、ロシアのコーラというか清涼飲料全体にいえることですが、甘味料に砂糖のみが使われることが一般的です。日本のコカ・コーラは果糖ブドウ糖 液糖と砂糖の混合甘味料ですが、ロシアのコカ・コーラは砂糖100%です。私はロシアのコカ・コーラも飲んだことがありますが、より甘さに奥行きがあり、酸味も少なくまったりとしていて、日本のものとはまた違った美味しさがあります。

 クールコーラに関しては、当たり前ですが日本のものではなくロシアのコカ・コーラの味わいにより近いと感じます。味の再現性も前半はなかなかのものでしたが、それだけに後半の味の出来が残念に思いました。「模倣」という言葉が、確かにぴったりであると思います。

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