「相棒21」初回視聴率は17・3% 冠城亘ではなく亀山薫が刺さる視聴者層とは?

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 10月12日、水谷豊(70)主演の「相棒season21」がスタートした。初回の世帯視聴率は17・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)と上々のすべり出しだ。昨シーズンの最高視聴率が初回と最終回の15・2%だったので、それを2ポイント以上も上回ったことになる。やはり初代相棒の亀山薫(寺脇康文[60])が帰ってきたことが要因だろう。

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 亀山と杉下右京(水谷)の14年ぶりの再会シーンは、あっけなかった。

 2008年に放送された「season7」で、亀山は亡くなった親友の遺志を継ぎ、警視庁を退職して架空の小国・サルウィン共和国に渡った。そのサルウィンで革命が起き、反政府運動のリーダーらと共に親善使節団メンバーとして帰国したのだ。パーティー会場で右京を見つけた亀山が、身を隠しながら「右京さん!」と声をかける。イタズラじみた登場は、いかにも亀山らしかった。民放プロデューサーは言う。

「ファンにすれば、『待ってました、亀山! というか寺脇康文!』といったところでしょうね。芝居の大きさは年齢を感じさせないものでした。ネット上では、右京さんとの再会はもちろん、ライバル・伊丹憲一(川原和久[60])が『特命係の亀山ぁ』と最初に声をかけたときに、歓喜の声が上がっていました。初期のシリーズから見続けているファンにはたまらないでしょう」

「相棒」は2000年から翌年にかけて特番として放送され、シリーズ化したのは02年10月から。特番時代から相棒だった亀山が卒業したのは前述の通り08年である。特番時代を含めると、歴代の相棒でもっとも長かったのが彼だから、愛着のあるファンも多いのだろう。

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