「白鵬マネージャー失踪事件」に新展開 10億円の借金が発覚…野球賭博で溶かした疑惑も

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「ノコギリ」というハイリスクなギャンブル

 それにしても、野球賭博で抱えた負債が10億円もの巨額になるのか。

「近藤はいわゆる『ノコギリ』をやっていたのではないでしょうか。『ノコギリ』とは、野球賭博の胴元として他人から賭け金を集め、その金を使って別の胴元に逆張りで賭けることです。当然、勝てば大きく儲かりますが、負けたら大損。非常にギャンブル性の高い賭け方で、野球賭博で身を持ち崩す人の多くがこれをやっているのです」(A社長)

 結局、「運用する」と言っていた金は野球賭博で“溶かして”しまった可能性が高いわけである。

「近藤に運用名目で貸した金は一部、配当金として戻ってきましたが、ほとんどは貸したままになっています。また、“運用”以外の件で契約書を交わさずに貸した金もありました」

 と、A社長。

「失踪する直前の6月には、宮城野部屋の石浦関の名を出し“年寄株を買うのに事前に用意しないといけないお金が必要”と言われ、近藤に1500万円を渡しています。今年3月には元豊ノ島の井筒親方の断髪式に必要、ということで1千万円を貸しました。これらの金も返ってきておらず、両方とも近藤のうそだったことが後で分かりました」

他にも金を貸した人間が

「運用」名目だけではなく、関係のあるさまざまな力士や親方の名前を利用して大金を引き出したあげく、失踪。手ひどい裏切りを受けたA社長が、

「近藤には、金が返せないのなら刑事罰を負ってほしいと思っています」

 と言うのも無理からぬことである。

「私と同じような被害者が複数人いれば刑事事件化できる可能性もあると聞いています。実際、私が知っているだけでも、鈴木おさむさん以外に2人の方が近藤にお金を貸している。額は一人が1億3千万円、もう一人が1億5千万円です」

 失踪直前、妻と一方的に離婚したという近藤氏は、A社長に宛てた手紙に、

〈自分は毎日後悔しながらAさんのお金を返す人生を続けたいと思います。死んでも一円にもならない自分なのでどうにか、返す日々を、泥だらけになってでも、もう一度やりたいと思っております〉

 こうつづっているが、それが本心かどうかは甚だ怪しいと言わざるを得ない。

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