「18時間勤務も」9人死傷の名古屋高速バス炎上事故  同僚運転手らが「超過労運転」を告発!

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乗客からも苦情が

 実際、事故前には幾つかの“前兆”があった。

「乗務中にバスのミラーを擦ったり、乗用車と接触するなどのトラブルが起こり、ちょうど体調不良を訴えていた頃には、彼のバスに乗った乗客から運転や接客についての苦情が営業所に上がった。さすがに会社も高速バスの担当から外すことを決めて、他の路線を担当することになった。愛車を運転できなくなるので、相当落ち込んでいるように見えましたね」(同)

 もともと大橋運転手は、県内にある別会社で約5年間バスの運転手として働き、2019年1月に「あおい交通」に転職してきた。生真面目なタイプで、根っからの仕事好きでもあり、大型バスの運転を希望。入社早々に高速バスの乗務を命じられたという。

「自宅のローンもあるから稼ぎたい」

 彼が胸を躍らせたのは、会社から購入したての「351」というナンバーが振られた大型バスをあてがわれたこと。このピカピカの新車は、今回事故で黒焦げになってしまった。

「本人は『あおい交通』に移って間を空けずに新車を担当できてたいそう喜び、『351』に執着するようになっていった。本来なら、同じバスでも午前と午後の勤務で運転手は交代する場合もあるのに、彼は愛車のハンドルを他の人間に触らせたくないからか、朝から晩までの長い勤務を率先して引き受けていた。お母さんと妹さん2人の4人暮らしで、“自宅のローンもあるから稼ぎたい”と話していました」(同)

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