ヤクルト村上宗隆の「早期渡米」は実現しない? 本人が望まない理由とは

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〈まるでロックスター〉

 このようにMLB公式サイトが評したのは、ヤクルト・村上宗隆(22)のことだ。

〈ジャッジだけじゃない:海の向こうで本塁打記録を追いかけるスラッガー〉と題した9月13日付のこの記事は、MLB年間最多本塁打記録更新が期待される〈ニューヨークの右打者ジャッジの鏡写しである東京の左打者村上〉が、〈アメリカにおけるマイケル・ジョーダンのような、日本球界の神話上の人物である王貞治〉の持つ日本人年間最多本塁打55本に並び、“村神様(Mura-god)”と呼ばれるほどの人気ぶりだと報じた。

今すぐの渡米は本人も望んでいない?

 アメリカでも話題になり始めた村上。全国紙記者は、

「昨季、チームは日本一になり、本人もMVPに。今季、最多本塁打記録と三冠王を達成すれば、もはや日本でやり残したことはない。早くMLBに行くべし」

 と早期渡米を勧める。実際のところ、彼はいつアメリカに行くのか。記事では、

〈スワローズが村上を今すぐMLBのポスティングにかけるとは考えられない〉

 と予測しているが、

「スワローズというより村上自身が、今すぐの渡米は望まないでしょう」

 とスポーツライター。なぜなら、ヤクルトが村上に払っている年俸は既に2億2千万円に達し、来季は4億円超えの声もあるが、

「MLBでは労使協定により25歳未満の海外選手の年俸は6千万円程度に抑えられているので」

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