業界大混乱! 「AV新法」施行がもたらした「ファンティア」「海外撮影」「同人AV」隆盛の“功罪”

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「同人AV」に流れる女優たち

 さらに新法をスリ抜ける、こんな動きまで。

「例えば、出演する女優と男優は日本人でも制作はアメリカのメーカーに任せ、撮影場所も東南アジアなど海外で行う。できあがったAV作品は日本のモザイク基準に合致するように仕上げたうえで、日本のメーカーが買い取って“逆輸入”する。これならAV新法の規制の枠外にありながら、これまで通りの作品づくりが可能になる。関心を示す業界関係者は多い」(同)

 しかし現在、最も懸念されているのが「同人AV」へと流れるセクシー女優が増えていることだ。同人AVとは、おもに個人など「素人」が撮影したAV作品を指し、9月9日に殺人容疑で再逮捕された三瓶博幸容疑者による「茨城・手錠監禁事件」も同人AVを舞台とした悲劇だった。

「“企画女優”などと呼ばれる無名のセクシー女優で食えなくなったコが同人へと流れている。同人の場合、女優はTwitterなどで募集し、契約書の交付といった新法で定められたルールを守らない撮影者も多く、いまも水面下でトラブルが絶えない。これまで同人監督は撮った作品をFC2などの無修正サイトにアップして稼いできたが、最近では撮影者個人がネット上で秘密裏にダウンロード販売するなど、アンダーグラウンド化が急速に進んでいる」(同)

 女優たちを守るはずの法律が、逆に危険を増幅させているとしたら本末転倒というしかない。

デイリー新潮編集部

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