6代目山口組はどう対応する? 神戸山口組、池田組、絆會による「3社同盟」結成で

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寺岡若頭の電撃脱退

 怨讐をかなぐり捨てる、薩長連合のような動きはどうやって生まれたのか?

「元々、入江副組長と池田組長の関係は良好で、池田組長が神戸山口組を抜けた後も緊密な関係を続けてきたといいますし、池田組長と織田代表もとても近い間柄です。実際、以前にもこの3者が連合する動きが取り沙汰されたことがありました。しかし、その時はまだ神戸ナンバー2の寺岡修若頭が在籍しており、そのプランに反対し、うまくいかなかったとされています」

 その寺岡若頭が8月に電撃脱退する。

「神戸山口組は解散すべしが持論だった寺岡若頭と解散反対派の入江副組長とは相容れない関係だったようで、寺岡若頭が出ることで一気に話が進んだということでしょう」

 3社が同盟を結ぶにあたっては、こんな物騒な話も飛び交っていた。

「ほんの数日前のことですが、織田代表が池田組長らと会合中に“金澤成樹は生きている”と話したということでした」

“金澤成樹は~”とはどういうことなのか。背景の説明が必要だろう。

 絆會ナンバー2の金澤成樹若頭は、6代目山口組に移籍した手下の幹部に重傷を負わせた殺人未遂容疑で全国に指名手配されている。

「織田代表」腹心の死亡説

 この金澤若頭をめぐっては、つい最近、「死亡説」が流れた。9月3日、「岐阜県内で成人男性とみられる下半身のみの白骨化した遺体が見つかった」ことが報じられたことから、それが彼ではないかという話が出たのだ。

「この白骨遺体が金澤若頭ではないかと一部で話題となりました。池田組長はこれについて、『もし絆會が金澤若頭を殺めていたとしたら、それはヤクザの掟の上では“子殺し”という許されざる行為だから、絆會と池田組との関係も反故にせざるを得ない』と強く訴えたようです。それに対して織田代表は“金澤成樹は生きている”と言い切った。つまり池田組長の疑念を否定したということになりますね」

 他方、6代目山口組の動きはどうだったのか?

「第3者の立場にあたる“使者”を介し、池田組長や織田代表への懐柔作戦を展開してきたのは事実です。ただそれは、池田組に対する襲撃をストップしつつも池田会長に引退を迫るものでした。池田組長はカタギになることが受け入れがたかったのでしょう。池田組長がイヤだと言えば運命共同体の織田代表も同調せざるを得ない。懐柔作戦は不首尾に終わったということになりますね」

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