パンダ模様のアイドルホース候補が一瞬で真っ白に……その訳を訊いて分かった意外な事実とは

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 アイドルホース――見た目や圧倒的な強さなど、なにがしかの理由でブームに火が付き、競馬内サークルの枠を飛び越え、国民的な人気を博す競走馬のことである。古くはオグリキャップ、最近だと真っ白な馬体のG1ホース、ソダシがその称号にふさわしい馬といえよう。そして今年、未来のアイドルホース候補として俄に注目されていたのが、目の周りが白く縁どられた、まるでパンダのような風貌の当歳馬(0歳馬のこと)、だったのだが――。

お化粧をしているみたい

 きっかけは、2022年4月4日に、愛馬会法人(※一口馬主の会員を募る法人)「G1サラブレッドクラブ」の公式アカウントが「パンダ! かわいすぎませんか?」というツイートと共に投稿した仔馬の画像。レッサーパンダのような茶色の仔馬なのだが、瞳の周りが、白い毛で縁どられているのだ。たしかに「パンダちゃん」と呼びたくなるような、愛くるしい姿である。これには、「かわいいいいいいいい!」「やばい、目の縁」「お化粧しているみたい」などのコメントが並び、「いいね!」は8000を超えた。

 それから4ヶ月後の8月29日。誰もが心待ちにしていた、最新のパンダちゃんの画像が、再びG1サラブレッドクラブの公式アカウントから投稿されたのだが――。あの愛くるしかったパンダ柄はどこへやら、全身が真っ白に。この変貌ぶりには、「同じ馬?」「信じられない」「両方とも可愛い」などと、反響を呼んだ。

きわめてレア

 たった4ヶ月でここまで劇的に毛色が変わるのか――。パンダちゃんの身に何が起こったのか、G1サラブレッドクラブに訊いてみた。

――パンダちゃんは何月生まれですか。

 今年の3月に、牝馬として生まれました。

――誕生の際のご感想をお聞かせください。

 誕生時から目の周りが白く、パンダ状態でしたので驚きました。基本的に、馬の毛は目の周りから徐々に生え変わっていきます。その過程で一時的に目の周りが白くなることはあるのですが、最初からここまではっきりと白く縁どられるのは、きわめてレアケースですね。

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