7股報道も無傷! 「R-1」王者・お見送り芸人しんいちが最強の嫌われ芸人になった理由

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 競争が激しいお笑いの世界で、「M-1グランプリ」「R-1グランプリ」「キングオブコント」などの賞レースで活躍できるのは、ほんの一握りの芸人だけだ。激戦を勝ち抜いて見事に優勝を果たしたチャンピオンは、栄光を手にして、世間からの称賛を浴びる。それがこれまでのセオリーだった。しかし、今年の「R-1」王者は、そんな常識を覆す新しいタイプの存在になっている。

 そもそもの発端は、今年3月に行われた「R-1」で優勝したお見送り芸人しんいちと準優勝に終わったZAZYの間に遺恨が残ったことだ。この2人は、大会後にバラエティ番組で共演するたびに激しく火花を散らした。

「R-1」では出場者の芸歴制限があるはずなのに、規定の芸歴をオーバーしているしんいちが出たのは不正であるとZAZYは訴えた。一方のしんいちは、活動休止期間を除くと芸歴制限の規定は満たしているので、自分は潔白であると主張した。両者の言い争いは毎回毎回、目も当てられない泥仕合となり、バラエティの現場を大いに盛り上げた。

 その論争の過程で周囲の芸人から明かされたのは、両者とも抜群に性格が悪くて嫌われているということだった。しつこく食い下がるZAZYも芸人の間では疎まれているし、開き直って悪態をつくしんいちも感じが悪い。お笑いファンから見ると、そんな彼らの悪者キャラが面白くて仕方がないのだが、一部の視聴者は彼らのやり取りを真に受けて、しんいちに嫌悪感を持つようになった。

 しかも、問題はここで収まらなかった。チャンピオンであるしんいちはその後も、多くのバラエティ番組に出演して、その度に下衆な人間性をあらわにして、自身の好感度を下げ続けた。

好感度ガタ落ちもダメージナシ

「水曜日のダウンタウン」のドッキリ企画では、世話になっている先輩芸人の永野に対して、陰でボロクソに悪口を言っているところを隠し撮りされ、世間から猛バッシングを浴びた。

 また、同じ番組でしんいちが大事にしている「R-1」の優勝トロフィーを破壊されてしまうというドッキリ企画では、そこに盗聴器が仕掛けられていたという嘘を信じてしまい、バレる前に自分から言ってしまえとばかりに、女遊びをしていたことを告白してしまった。

 さらば青春の光のYouTubeチャンネルでは、TKOの木本武宏が投資詐欺に遭った事件を踏まえて、さらば青春の光の2人が仲間の芸人に架空の投資詐欺話を持ちかけるドッキリ企画を行った。電話をかけられたしんいちは、怪しい話を素直に信じて、手持ちの100万円をポンと差し出すことを約束してしまった。芸能人なら誰もが投資詐欺には人一倍警戒しなくてはいけないこの時期に、しんいちはなぜかノーガード戦法を貫いていた。

 さらに、「文春オンライン」では、しんいちが複数の女性と大人の交際をしている疑惑が報じられた。記者から直撃取材を受けたしんいちは、交際の事実を堂々と認めて、7人の女性と割り切った付き合いをしていることを明かした。

 独身の身であるとはいえ、普通の男性芸人なら、こんな報道をされたら一気に好感度がガタ落ちするところだが、すでに好感度が地の底まで落ち切っている彼は、ほとんどダメージを受けなかった。それどころか、このニュース自体が世間ではほとんど話題にすらならなかった。文春砲も通じないしんいちは、ある意味で最強の存在なのだ。

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