東国原英夫氏が宮崎県知事選に再出馬 昨年は福岡県知事選も検討「今更なぜ」の事情

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テレビ業界からも干され……

「今年4月に坂上忍の『バイキング』(フジテレビ)が終了してからは、レギュラー番組として残っているのは、週2回出ている『ゴゴスマ』(TBS系)と師匠が司会を務める『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)くらい。政治家を辞めた直後は、情報番組から引っ張りだこでしたが、政界から離れるにつれて情報量が減りコメンテーターとして面白くなくなってしまった」(前出・知人)

 この間もウラでは政界復帰を目論んでいたという。

「舛添要一氏が当選した14年の都知事選へも出馬に意欲を燃やしていましたが、勝算がないと踏んで見送っています。同年行われた宮崎知事選でもギリギリまで出馬が取り沙汰されていました」(政治部デスク)

 そればかりか、縁もゆかりもない福岡知事選まで検討していたというのだ。昨年、肺腺がんになった小川洋・前知事が治療に専念するため辞任して行われた選挙のことである。

「福岡といえば、麻生太郎氏と古賀誠氏が対立して保守分裂選挙が行われることで有名ですが、二階派の地元国会議員である武田良太氏も麻生氏と激しく対立している。この時は、武田氏サイドが麻生氏に対抗して東国原氏擁立に動いていました。本人もその気になって、周囲に相談しながら検討していましたが条件面が折り合わずに断念。一番狙っているのは小池都知事の後釜なのですが、勝算が見込めないため尻込みしてきたのです」(前出・知人)

「時計の針を戻すわけにはいかない」

 そして、今回の宮崎県知事選への出馬表明となったのだ。あっちこっち向いた挙句、居場所もなくなり、元の居心地良かった地位を求めて戻ってきたかのようにどうしても見えてしまう。

 今回、繰り出したキャッチフレーズは「シン・どげんかせんといかん」。12年ぶりの凱旋は果たして成就するのかーー。

「相手となる河野俊嗣氏は3期務めた現職で、東国原氏が知事時代に副知事を務めていた人です。東国原氏の出馬表明に『12年も経った今、なぜ今なのか』『時計の針を戻すわけにはいかない』と対決姿勢を深めています。本人も気にしている通り、一期で投げ出したと不満を持つ県民も多い。知名度が抜群とはいえ、前回のようにはいかない可能性もあります」(前出・デスク)

 投票は12月25日。再び東国原フィーバーは起きるのか。

デイリー新潮編集部

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