ペロシ訪台で浮び上る習近平のジレンマ 昔の方がアメリカに対し毅然とした態度を取っていた

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 中国の習近平国家主席は、怒りというより頭を抱えているだろう。

 アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問し、中国は猛反発している。だがそこに、台湾に対しては厳しく出るが、当事者たるアメリカには強く出られないという習政権独特のジレンマが透けて見える。【武田一顕 ジャーナリスト/映画監督】

「玩火自焚」
 台湾問題について習は先月28日の電話首脳会談で、バイデン大統領にこう強く警告した。この言葉を読売新聞は29日付け紙面で「火遊びすれば身を焦がす」と訳していた。...

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