NHKは統一教会の被害者や政治との関係をなぜ報道しないのか 民放とは雲泥の差

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 安倍晋三元首相が凶弾に倒れたことで、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」がクローズアップされている。民放各社は、統一教会による被害者の実態や統一教会二世信者の苦悩、自民党との関係などを連日のように報じている。ところがNHKは、安倍氏殺害事件の捜査状況や政治家の発言を伝えるのみ。統一教会の深い闇に鋭く切り込んだ報道が皆無なのである。

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 言うまでもなく、安倍氏を殺害した山下徹也容疑者の動機は、母親が統一教会に多額の献金を要求され、経済的苦境に陥ったことである。一般国民からすれば、自民党はそんな宗教団体と付き合ってきたのか、と問題視したくなるのも当然である。さる民放テレビマンはこう語る。

「統一教会による信者からの長年にわたる搾取。そして政治家はなぜそんな問題ある宗教団体と付き合っていたのか、等々。統一教会問題は、視聴者にとって今年一番の関心事かもしれません。我々も力を入れて報じています。ところが、民放に比べ、天下のNHKはこの問題を積極的に扱っていません。どうしちゃったんでしょうか。もう少し、視聴者の期待に応えても良いと思うのですが……」

人生を破壊

 例えば日本テレビは、7月12日放送の「news every.」で統一教会が信者に売る書籍について報じた。一般人にとってはほとんど価値のない本を統一教会は3000万円で買わせているという。全国霊感商法対策弁護士連絡会の渡辺博弁護士は「全ての財産は神様。『全てささげなさい』というのが残念ながら統一教会の教えですから、その結果、家庭崩壊になってしまうということです」と解説した。

 同じく、7月28日放送の「news zero」で、有働由美子キャスターは「全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、1987~2021年の35年間で全国の弁護団などに相談された、いわゆる“統一教会”の霊感商法による被害額は、約1237億円でした。去年も、統一教会から購入させられたとして、印鑑21万円、つぼ70万円、絵画美術品70万円、献金約9000万円など、約3億3000万円の被害が報告されています」と説明した。

 一方、7月13日、テレビ朝日の「モーニングショー」では、統一教会の元信者の女性を出演させている。元信者は衝立ごしに「(山上徹也)容疑者がしたことは何一つ正しいとは思わないが、人生を統一教会によって破綻させられた身としては苦しい心情です。統一教会は人生を破壊します」と語った。

 むろんこれはほんの一部にすぎない。

 民放各社が競って統一教会の実態を報じる中、なぜかNHKだけは、この種の報道がほとんどない。全国津々浦々にある取材網を使えば、まだまだ知られていない事実を掘り起こすことができるはずなのに。なぜなのか。

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