金満「リブゴルフ」に迫る危機 テレビ中継なし、スポンサー企業も皆無のウラ側

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リブゴルフの勢いは続くのか

 こうしてみると、現状では、リブゴルフがTV中継に関してもがけばもがくほど墓穴を掘りつつある状況だ。

「サウジのオイルマネーとて底なしではない」という指摘の真偽のほどは知るよしもないが、遅かれ早かれ「サウジ側が大金投入の見返りをリブゴルフに求めてくる」という指摘は、至極、的を射ている。

 タイトルスポンサーがなかなか付かない中での代替案なのか、チーム戦を戦うチームごとにスポンサーを募り始めているという噂もあり、すでに米国の大手通信会社やスポーツウエアやグッズのメーカーが手を上げているという噂も、米メディアは記事化している。

 そして、現実となれば、大勢のゴルフファンがびっくり仰天するような、さらなるビッグネームの移籍の噂も実を言えば、ある。

 その一方で、「オイルマネーも、やがて尽きる」「見返り要求はそろそろ強まる」という指摘は、根も葉もない噂よりは、現実味を帯びているのではないだろうか。

舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1993年に渡米し、在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『才能は有限努力は無限 松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。1995年以来のタイガー・ウッズ取材の集大成となる最新刊『TIGER WORDS』(徳間書店)が好評発売中。

デイリー新潮編集部

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