バツ2となった小倉優子、問題は”気の強さ”ではなく”不安から来る完璧主義”? 垣間見える「努力信仰」「ステータス主義」

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

 2度目となる離婚を発表したゆうこりんこと小倉優子さん。3年前に家を出た歯科医の夫と、最後まで関係が修復できなかったようだ。第3子妊娠中で体調が悪い中、「なんでごはんがないの?」と聞いた夫に「父親としての自覚がない」「人間が小さい」などと責めたことが発端と報じられている。ただし別居理由には双方言い分があるようで、ともに何があったかは詳細を語らない。真相は夫婦にしかわからない状況だ。

 ゆうこりんは初婚の時も、妊娠中に夫婦の危機を迎えた。当時の夫・菊池勲氏と、後輩アイドルとの不倫がすっぱ抜かれたのだ。怒って夫を追い出したそうだが、この頃からゆうこりんの気の強さがよく取り上げられるようになった。菊池氏はあのガーシーの動画に登場し、交際初期に浮気がバレた時、頭を丸めろと詰め寄られて従ったと明かしている。

 バツ2となったゆうこりんを、「気が強すぎるから結婚に向かない」とけなす人は多い。でも気が強いからこそ、タレントとして成功し続けてきたともいえる。離婚を繰り返すのは、彼女と相性の悪いタイプばかり選ぶからだろう。

 菊池氏は数多くのタレントを手掛けるカリスマ美容師兼経営者。前夫は都内で開業している歯科医。実家は資産家で、カーレース好きだそうだ。どちらも周囲からチヤホヤされ、お金にも女性にも不自由せず、自分中心の生活が当たり前の人たちと言える。自分に自信もあることだろう。だから伴侶だって、いわゆるトロフィーワイフを選びたかったのではないだろうか。

 菊池氏はゆうこりんと別れるより坊主になることを選んだ。前夫は妻の友人であるギャル曽根さんに、経済事情含めて質問責めされたそうだが、交際の意思は揺らがなかったという。気が強くて手間のかかる女性だなんてわかった上で、それでも小倉優子というブランドを手にしたかったということだ。

 問題は、そうしたブランド好きの俺様男性は、安定した結婚には向かないということである。特に、ゆうこりんのような性格の相手にとっては。常々感じていたのだが、ゆうこりんはいつも不安そうに見える。ハイスペック男性に資格取得、有名私立のお受験など、わかりやすいステータスに寄っていくからだ。結婚に失敗するのは気が強いからではなく、不安が強いから。相手男性の肩書の良さや世間体に頼って、不安を解消しようとするからではないだろうか。

料理下手の克服からお受験、そして早大……別居コメントにも見られるかたくなな努力信仰

 世間から価値のない人間と思われたくない。だから努力を重ねて、完璧な姿を見せ続けないといけない。ゆうこりんの抱える不安は、かたくななまでの努力信仰とステータス主義につながっている。

 昔はひどい料理オンチだったが、教室に通ってレシピ本を出すまでに腕を上げたのは有名な話だ。パンアドバイザーの資格も取っている。でもそもそも、料理の腕前や資格がタレントパワーを上げるわけではない。それでも「料理下手を開き直っている女性」と見られたらイヤだ、という不安があったのだろう。資格は第三者からのお墨付きという証明になる。頑張ったら結果が出やすいので、努力信仰の人と相性もいい。

 長男の有名私立小学校進学も、ゆうこりんの努力が功を奏した部分は大きいだろう。前夫とは交際半年で入籍したが、お受験のために急いだのではとされている。裕福なだけでなく、両親がそろっていることが大前提の世界だからだ。我が子に恵まれた教育環境を、そして自分には良妻賢母という評価を。絶対に負けられない大一番を制し、つかの間ほっとしたことだろう。

 不本意なキャラを強いられたグラビア時代も、料理も、エリートとの再婚もお受験も。彼女の中では、自分が努力さえすれば世間は認めてくれるという成功則が根づいている。裏返せば、結果が出ないのは努力不足だと思いがちということだ。別居報道時も、「夫を支える妻として私の至らない点がありました」というコメントを出していた。夫に出て行かれた妻と思われるのはみじめで耐え難い、もっと努力していれば。それはもはや、謙遜ではなく思考停止に近い。

 だから努力しても報われないことが続くと、混乱して爆発するのだろう。前夫には「こんなにも怒りっぽい人と思わなかった」とも言ったそうだが、「父親としての自覚がない」発言と根っこは同じだ。「良き妻・良き母として私は努力しているのに、なぜあなたは思うように動いてくれないの?」と言いたいのだろう。でも夫たちは、周囲が自分に合わせるのが当然という人生だったはず。話はかみ合わず、混乱と不安は増していく。

 今年は早稲田大学進学を目指し、受験勉強中であることを発表したゆうこりん。「夫に愛想を尽かされたシングルマザー」ではなく、傷が浅いうちに「かわいくて高学歴のママタレ」へ。そう考えていてもおかしくない。どんなに頑張っても思い通りにならない夫より、努力が実を結びやすいものに目が向くのも、ゆうこりんの思考のクセからすると当然だ。

次ページ:早大がダメでもゆうこりんは安泰 意外と向いていそうな第三の道

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。