安倍元首相暗殺で引責辞任濃厚 “逮捕状握りつぶし”中村格警察庁長官の命運を握る官邸幹部

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“生殺与奪”を握る男

「週刊新潮=デイリー新潮の記事にもある通り、中村氏は当初、警察庁の長官候補とは見なされていませんでした。高槻高校から京都大学法学部に進み、同じ86年に警察庁へ入庁した露木康浩氏(58)がトップランナーだと目されていたのです。今、露木氏は警察庁次長というポジションですが、警護警備に関する『検証・見直しチーム』の責任者に任命され、注目を集めています」(同・記者)

 中村長官や露木次長といった“エリート官僚”の人事を統括しているのが、栗生俊一・内閣官房副長官兼内閣人事局長(63)だ。

 各省庁の幹部人事を握っているのが「内閣人事局」であり、そのトップが栗生官房副長官。まさに官僚の“生殺与奪”を握っていることになる。

 この栗生官房副長官も、東大法学部を卒業後、81年に警察庁へ入庁した。中村・露木の両氏にとっては、5年上の“先輩”というわけだ。

「もともと栗生氏は、中村氏に今年9月か10月には引退してもらい、後任を露木氏に託す人事案を構想していました。ところが『検証・見直しチーム』の報告書は8月にはまとまると見られています」(同・記者)

引責辞任を回避!?

 警備で大失態を犯したのだから、中村長官の退任は“引責辞任”の必要がある。だが、そうは簡単にいかないという。

「当初予定していた秋ではなく、報告書と同じタイミングの8月に退任の時期を前倒しすれば、引責辞任ということになって国民も納得するでしょう。ところが、栗生氏は中村氏を非常に可愛がってきました。この期に及んで、“引責辞任”のイメージが可愛い後輩に付くことを嫌がり、『既定路線のまま9月か10月に退任させたい』と画策しているというのです。栗生氏や中村氏が良識を持っているのなら、8月退任を選択するはずなのですが……」(同・記者)

デイリー新潮編集部

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