大炎上の「TOKYOアイドル博」 相次ぐ批判に主催者は“想定外の暑さ、周知が足りず”

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 7月17日に東京・お台場で開催されたイベント「TOKYOアイドル博」は出演アイドルたちが熱中症で倒れ、11台もの救急車が出動する騒ぎとなった。ネット上では危機管理の甘さなど主催者への批判が相次ぎ、さらに出演アイドルからも“楽屋がサウナ風呂と化していた”などの内情が暴露され、大炎上を招いた。はたして主催者側は今回の事態をどう考えているのか。責任者でイベント運営会社「ネクストロード」代表の平間匠氏と、アドバイザーの“ダイナマイトトミー”こと冨岡裕氏がデイリー新潮の取材に応じた。【徳重龍徳】

――16~18日の3日間開催された「TOKYOアイドル博」だが、17日には熱中症で倒れるアイドルが相次ぎ、救急車が11台出動する騒動となった。現場ではどういった状況だったのか。

平間匠氏(以下平間):実際に倒れたアイドルの数でいえば20人以上いた。そのうちの6~7組はご家族やマネージャーが病院に直接連れて行った。熱中症以外の怪我で運ばれた子が3人いたので、実際に熱中症で救急搬送されたのは6~7件くらい。

 最初、熱中症の症状のアイドルが出て、医療室の看護師さんが「救急車を呼びましょう」とのことで呼んだが、救急車が赤坂から来るということで、イベント会場に着くまでに時間がかかってしまう。そこで近くの深川消防署有明分署からレスキューの方が応援に来てくれて、対応してくれた。そうしているうちに、また熱中症のアイドルが出てきて、救急車を呼ばないといけなくなったが119番がなかなか繋がらない。なんとか救急車を呼んだら、また熱中症のアイドルが出てきて……の繰り返しだった。

――大規模災害などで活動する特殊車両「スーパーアンビュランス」も出動していた。

平間:4台目の救急車を呼んだ時に、有明分署の方でこれはまずいぞとなった。救急車も間に合わなかったので、特殊車両が来て、そこで熱中症のアイドルを休ませた。特殊車両の出動は京王線での刺傷事件(2021年10月)以来だと聞いた。

――熱中症があったこともあり、17日のイベントを17時30分で急遽中止した。

平間:消防署から「このままでは大事故にもなりかねないから、主催者として中止を考えられないのか」と中止勧告をされた。その頃には涼しくなっていたので大丈夫かとも思ったが、消防署もそう言っているので相談して17時半まででステージをすべて止めた。テントでの物販は扇風機もあり、日陰だから続けた。

7月の別のイベントでは問題は起きなかった

――真夏の野外イベント。そもそも暑さは想定はしていなかったのか。

平間:例年はこの時期、こんなに湿度はなく想定外だった。17日は昼にいったんゲリラ豪雨があり、雨が降った後にいきなり30度まで上がったことで、濡れた地表から熱が発生した。さらにステージ上は照明もあり暑く、体感温度も上がる。アイドルもライブにより興奮状態で、さらにもともと痩せるためにちゃんと食べていなかったり、栄養が偏っている子も多いことから熱中症が増えた。

 僕は7月の頭に別の音楽フェスをやっていたが、その時は問題は起こらなかった。消防署の方にも言われたが、最近は本当に高温多湿で、梅雨に雨が降らなかった代わりに湿度だけが残っている。気候的に野外イベントをやるには厳しい条件になっている。

――過去に2度「武道館アイドル博」の開催歴はあるが、野外フェスとしては初。そもそもこうした野外フェス自体には慣れている?

平間:うちはイベント会社で、ノウハウはある。以前所属した会社では北海道でやっている「ライジングサンロックフェスティバル」にも関わっていたが、あちらは今回とは夜がすごく寒くて、13度から20度という気温差を毎日ずっと味わないといけない。フジロックやひたちなかでのロックインジャパンも大変だが、今回の「アイドル博」のような高温多湿で厳しい状況はなかった。

 アイドルイベントでも「アイドル横丁」は最初から携わっていたが、七夕の頃の土日に毎回やっていたので季節が少しずれている。今回は消防車だったが、横浜赤レンガで「アイドル横丁」を開催した時は、ファンがいろいろとトラブルを起こし、パトカーが1日10台以上きたこともあった。

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