皇宮警察で「泥沼ダブル不倫」「不倫の末の練炭心中」が 皇族方への悪口も横行

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警備ミスが常態化

 当時、上皇ご夫妻はすでに高輪の仙洞仮御所に引っ越され、両陛下と愛子さまは赤坂御所にお住まいだった。とはいえ、ことの成り行き次第ではテロ行為につながる事態が生じても全く不思議ではなかったのだ。

「ここまでの重大事案でなくとも、日頃から皇宮警察では、いわゆる『だろう判断』によってミスが引き起こされてきました」

 とは、さる皇宮警察OBである。

「宮内庁の職員が皇居に入構する際は、毎度のことなので警備の者もいちいち身分証をチェックしないことが多い。ところが、この『職員だろうから大丈夫』という思い込みが危険なのです」

 このOBによると、例えば16年には、不注意によって少なくとも4件の侵入事案が発生していたというのだ。

「その年の10月には、東御苑の開園中、坂下護衛署の狐坂警備派出所(地図参照)に詰めていた女性皇宮護衛官が、北桔橋門方向から歩いてきたスーツ姿の男を宮内庁職員と勘違いし、身分を確かめずに敬礼して通してしまった。幸いこの時、男は坂下門で誰何(すいか)されて事なきを得ました。また三の丸尚蔵館前の派出所では、警戒の不徹底で外国人を関係者以外通行禁止区域に通してしまったケースもありました」(同)

教育段階から疑問が

 さらに、皇居東側に位置する桔梗門の派出所でも、警備ミスで一般人を管内に入構させる不手際が2件あったという。

「うち1件は年末にありました。早朝、門の外にある柵の前に男性が立っていて、護衛官が『宮内庁の方ですか』と尋ねると『うん』と答えたので入れてしまった。実はこの男性は精神疾患に罹っており、そのまま皇居を徘徊させてしまう事態となったのです」(同)

 いずれも大事には至らなかったとはいえ、皇室の守護を担う組織にあっては、あるまじき失態である。

『皇宮警察』(河出書房新社)の著書もある皇室ジャーナリストの久能靖氏が言う。

「中国人の件もしかりですが、組織としてのタガが緩んでいるとしか言いようがありません。皇宮警察には皇室をお守りするという非常に高い意識を持った人たちが入ってきて、厳しい訓練を受けて配備されているはず。それが実際に生かされていないのであれば、最初の教育段階から疑問が生じてしまいます。組織を挙げて事例を細かく分析し、なぜこういうことが起きたのかを徹底的に調べるべきだと思います」

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