酷暑の東京を「ノーマスク」で過ごしてみたら(ネットニュース編集者・中川淳一郎)

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この日の気温は

 以後、私は六本木をベースとして数日間を過ごしたのだが、夕方の六本木交差点で信号待ちをする人々のノーマスク率は50%で、「顎マスク」率が20%、「腕にマスク着用」率が10%でピタッとマスクを着けている割合が20%といったこともあった。

 明らかに、「周囲がノーマスク・顎マスク・腕マスクだから私もピタッとははめない」といった層が増えていたのだ。これは夕方・夜に顕著な現象である。そして、この日は六本木から歩いて10分ほどの東京メトロ千代田線の乃木坂駅から3駅の代々木公園駅を目指したのだが、ホーム上で最後尾から半分ほどまで歩いた中、マスクをしていない人は4人いた。全員女性である。彼女たちは「顎マスク」でも「腕マスク」でもなく、車内でもマスクをしないという意思を感じた。

 そして私が乗った車両で空いている席に座ったが3つ隣の若い男性はノーマスクだった。その後、私と彼の間2席にもマスクを着用した客2人が来たが、彼らはノーマスクに挟まれていることを気にしていないようだった。

 そこからほど近い渋谷・代々木八幡周辺のみで過ごしたのだが、驚くほど「フルマスク」(ノーマスク・顎マスク・腕マスクを含めず)率が低いのだ。そりゃそうだ。この日の気温は35度だ。マスクなんて着けて歩いているのは暑過ぎるだろうよ。

外国人と若者が……

 結果的に私は東京にいた4泊5日、1秒ともマスクを着けることはなかった。なぜかといえば「ほぼ全員がマスクの意味はないけど、なんとなく『着ける空気だから私も着けている』」ということから、マスクをしない者に対して、かつて「マスク警察」であった人々でさえ、厳しい視線を向けづらかったからだろう。

 今回の滞在において、本当に東京で「マスク圧」を感じることは一度もなかった。基本的に2020年末の唐津移住以降、東京出稼ぎの際、移動はタクシーを使用し、よっぽどの長距離でない限り電車には乗らなかった。滅多にない電車に乗る時はスケスケの忖度マスクはした。そして、時に路上ではノーマスクの私を睨む男はいた。だから東京出稼ぎは苦痛があった。だからこそ、過去に何度も行ったマスク着用を求められないなじみの店ばかりに行っていたのだ。

 これが「通常の六本木・渋谷・代々木八幡」でも発生したのだ。このきっかけになったのは、六本木の外国人と、彼らに影響されるいわゆる「パリピ(パーティーピーポー)」的な日本人の若者かもしれない。とにかく六本木とその近くである渋谷・代々木八幡では、それまで定宿にしていた銀座や、飲む場所として利用していた新宿よりもノーマスク率が高かったのだ。

 そして、東京滞在最終日、モノレールの始発・浜松町へ行くと私以外全員マスクである。ここは日本人だらけだ。日本人は、外圧に頼るしかないほど馬鹿で自主性のないことよくわかった東京滞在であった。そして、これからも外国人の皆様にこのバカマスク騒動を終わらせる手伝いをしていただきたい。

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