「世耕弘成」参院幹事長が“ポスト安倍”に参戦か 片山さつき「清風会」入りで見えた戦略

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 FNNプライムオンラインは6月14日、「自民・片山さつき議員 安倍派『清風会』に入会届」との記事を配信し、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。

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 記事はタイトルも含め、片山さつき参議院議員(62)が「清風会」に《入会届を提出した》との事実を伝えるにとどめた。

 一方、片山氏はFNNの取材に《「安全保障など政治信条が一致しているグループに加入でき身の引き締める思いだ」》と、加入を前提としたコメントを述べた。

 翌15日の「清風会」の総会で、会長を務める世耕弘成・自民党参院幹事長(59)が入会を正式に発表。ネット上では時事通信(電子版)と「TBS NEWS DIG」などが報じた。

 ちなみに、安倍晋三元首相(67)が率いる“安倍派”の正式名称は「清和政策研究会」。略して「清和会」と呼ばれる。

 一方、片山氏が入会したのは「清風会」であり、こちらの会長は先に見たとおり世耕氏だ。担当記者が言う。

「安倍派に所属している参議院議員のグループが『清風会』です。言ってみれば、親睦会のようなものかもしれません。片山さんは安倍派入りを公言していますが、派閥内には依然として強く反対する声があります。今回、片山さんが『清風会』入会が認められたのは、悲願である『清和会』入会への第一歩と受け止める向きもあります」

世耕氏の説明

 デイリー新潮は今年3月10日、「片山さつき議員の安倍派入りに暗雲 安倍元首相との密約に派閥議員が猛反発のウラ」の記事を配信した。

 2月、片山氏が二階派から“退会”を勧告されるという、極めて珍しいことが起きた。ご本人は「昨年12月に退会した」と反論したが、派閥の領袖である二階俊博元幹事長(83)が再反論するなど、異例の泥仕合となっていた。

 デイリー新潮は安倍派の幹部に取材。安倍氏と片山氏の間に“密約”があったことを認めた上で、「派の主要メンバーに説明はなく、片山氏の『清和会』入りに猛反発している」と明かした。

 今回、片山氏が「清風会」入会が認められたことはどのような意味を持つのか、再び幹部に取材を依頼した。

「片山さんの『清和会』入会は、依然として宙に浮いています。今も反対意見が根強いからです。一方、『清風会』入会は、世耕さんがOKを出しました。世耕さんは周囲に『片山さんの評判が悪いことは知っている。しかし、選挙活動は熱心だし、支援組織もしっかりしている』と説明しています」

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