重婚、パチンコ店で窃盗、無賃乗車……不祥事が多すぎる皇宮警察に天皇家を守れるのか

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数々の不祥事

《那須では、男女4人の護衛官が酒を飲んだあと、みだらな行為に及んでいたこともわかったということです。》

《皇宮警察本部では、天皇ご一家の護衛にあたる男性護衛官が、先月(2月)、スキーの訓練のため新潟県に出張していた際、宿泊先で入浴中の同僚の女性護衛官をのぞき見していたこともわかりました。》

 皇宮警察は職員を管理できていない──呆れた人は多かったのではないか。皇宮護衛官に高い倫理観が求められるのは言うまでもない。

 新聞で報じられた皇宮警察の不祥事はまだまだある。記事を引用してみよう。

◆元警察官2人を略式起訴 児童ポルノ所持(朝日新聞・18年1月26日朝刊)
《児童ポルノを所持していたとして、東京区検は25日、警視庁の元警部補(39)と皇宮警察本部の元巡査部長(32)の男2人を児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の罪で略式起訴し、発表した。》

◆皇宮警察官、盗撮疑い 更衣室侵入し書類送検/京都府(朝日新聞・17年12月22日大阪地方版)
《京都御苑(上京区)にある皇宮警察京都護衛署の女子更衣室で盗撮したとして、府警は21日、同署の皇宮警部補(42)を軽犯罪法違反(のぞき)と建造物侵入の疑いで書類送検した。》

◆皇族護衛の帰路、新幹線に無賃乗車 皇宮警察警視を処分(朝日新聞・05年9月30日朝刊)
《皇宮警察本部は29日、愛知万博(愛・地球博)を訪れた皇族を護衛したあと、帰京時の新幹線で無賃乗車したなどとして、護衛部の警視(53)を戒告処分にした。警視は同日、依願退職した。》

過去にも隠蔽疑惑

◆警部補が下着ドロ、巡査長はビデオ盗 皇宮警察が懲戒処分(読売新聞・04年8月6日朝刊)
《皇宮警察本部は五日、女性職員の下着を盗んだとして、坂下護衛署の警部補(45)を停職六月の懲戒処分にした。また、都内の個室ビデオ店からビデオテープを盗んだとして、吹上護衛署の巡査長(31)も停職一月の懲戒処分にした。二人は同日付で依願退職した。》

 実は、週刊新潮が皇宮警察の問題点を指摘するのは、今に始まったことではない。例えば2007年にも、

◆「皇宮警察」が必死で隠蔽する「乳もみセクハラ」事件(4月26日号)

◆「不審男の御所侵入」「散弾銃の弾丸」「自転車泥棒」 3つの不祥事を隠蔽している「皇宮警察」(5月3・10日号)

と、2つの記事を掲載している。

 5月3・10日号に掲載された特集記事では、なぜ皇宮警察で不祥事が頻発するのか、関係者に取材している。その中から皇宮警察幹部のコメントを最後にご紹介しよう。

「嫉み、僻みが渦巻く組織」

《「皇宮警察というのは、18歳のときに巡査で入って40年、二十数人の同期と一緒に、同じ職場でずっと働き、同じ三番町の官舎でずっと生活していかなければならないのです。皇宮警察は他の警察のように所轄を異動することもない、とりわけ閉鎖的で特殊な社会です。同期の中でも、巡査部長や警部補止まりで一生、立番で過ごす人もいれば、ノンキャリアでもトップの護衛部長になり、警視正や警視長にまでなる人もいる。すると、官舎で“あの人はあの年になっても立ちっぱなしなの”と陰口を叩かれ、子供は苛められます。妬み、僻みが渦巻く組織です。ストレスが溜まるのは当たり前でしょう」》

デイリー新潮編集部

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