国税局職員が妻にDVで内臓破裂の重症 周囲からの“意外”な評判とは

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「カンボジア国王と面会」

 私生活では美人の誉高い前妻との間に息子と娘をもうけたが、のちに離婚。子供にも熱心に空手を教えていたそうだ。

 武藤容疑者を知る空手関係者はこう振り返る。

「選手としての実力は大したことないし、息子の昇段審査の際には虚偽の内容を書類に書いて、千代田区の空手道連盟から厳重注意を受けてもいましたよ」

 掟破りも厭わぬ一方、こんな話も聞こえてくる。

「大山倍達のような名人でなくても、空手有段者の拳は凶器になり得るので、なぜこんなことに……」

 と困惑するのは、元経産副大臣で東日本実業団空手道連盟の会長を務める保坂三蔵氏(83)だ。

「武藤さんは“武道界も近代化すべきだ”と改革を訴え、お金の流れをクリーンにして連盟を一般社団法人化するのに尽力し、理事として手間のかかる作業を処理するなど熱心に取り組んでくれました。8年ほど前に国税職員としてカンボジア赴任が決まり、連盟を離れましてね。帰国している頃だなとは思っていたのですが、音信不通だったんです」

カンボジアでは空手を通じて国王や大臣と面会

 国税職員として北米と東南アジアで計3回の海外赴任を経験している武藤容疑者は、現地での体験談を「三都物語」と題して財務省の広報誌に寄稿。米コーネル大学行政大学院修了後、国税庁のニューヨーク事務所に勤務時代は、9・11のテロでWTC(ワールドトレードセンター)に2機目の旅客機が突っ込む場面にも遭遇し、命からがら脱出した経験を語っているのだ。

「やっぱり海外出張が多いからか、奥さんと離婚したそうだといううわさが流れたことはあります。カンボジアでは空手を通じて国王や大臣と面会を果たし、武道の普及にも全力で取り組んでいただけに残念です」(同)

 警察の取り調べに対し、武藤容疑者は黙秘を貫いているという。

週刊新潮 2022年6月23日号掲載

ワイド特集「過去から未来への10カウント」より

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