知立市の「道路側溝惨殺事件」 26歳の容疑者の稼業は「パチンコの打ち子」

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 殺人事件の遺体は、山林に埋めるなど人目のつかない場所に遺棄されるのが一般的だ。しかし、本件の場合、それは道路脇の側溝に横たえられていた。男が生業にしていたある稼業に、この奇妙な事件を読み解くヒントがあるというが……。

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 知立(ちりゅう)市は愛知県の中部に位置する人口7万人の地方都市だ。そののどかな地域を通る道路脇で、先月11日早朝、刺殺体が発見された。

 近隣の住民が、路上に不自然な形で放置されていたSUV車を見つけ、110番通報。駆け付けた警察署員が、側溝の中に岡崎市在住の男性、三浦正裕さん(29)の変わり果てた姿を発見したのだ。

 今月9日に事態は急変。県警は近所に住む有馬滉希(ひろき)容疑者(26)を強盗殺人の疑いで逮捕したのである。

 社会部記者の話。

「有馬容疑者は先月10日、凶器の刃物を用意した上、三浦さんを呼び出しています。容疑者は“殺すつもりはなかった”と供述していますが、三浦さんは10カ所以上を刺されて、現金14万円を奪われている。殺意は否定できません」

高校時代の生活態度は

 計画的な実行を推認させる一方で、その後始末はずさん極まりなかった。

「三浦さんの遺体には草花の束を被せてありましたが、カモフラージュの役には立っていません」(同)

 犯行直前まで彼は、両親と弟、妹の5人で実家に暮らしていた。知人が言う。

「地元の小学校と中学校を卒業後、県立の農業高校に進学しています。あいさつもしてくれますし、末の妹のことは特に可愛がっていました」

 悪い印象はないというが、小学校の卒業アルバムにはケンカに触れ、〈むかついて おもいっきり、なぐりかえした〉といった一文を寄せ、凶暴性の一端をのぞかせてもいた。

 一方、高校時代の同級生は、

「彼は気に入らない授業では寝たり、スマホを弄(いじ)ったり。タバコも吸っていたし、パチンコ屋にも通っていました。卒業後はトヨタの系列企業の工場に就職した」

 と、証言する。

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