「やんごとなき一族」で“怪演”の「松本若菜」 38歳の今とバイトは“週8”だったこともある下積み時代を語る

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“週8”でアルバイト

――アルバイトしていたのは、女優業では食べられなかったからなのか?

松本:そうです。鰻屋さんで2~3年、沖縄料理店、お寿司屋さんが2軒、おそば屋さん、カフェが2軒と7種のアルバイトをしました。

――いつ頃まで?

松本:30代前半くらいですかね。

――最近までやっていたことになる。

松本:そういうことになっちゃいますね。女優としての収入は確実にアップしていたんですが、年齢が上がってくると、美容代とか化粧品代とかが必要になるんですよ。「それならバイトだ!」と。都合が悪くなったバイト仲間の代わりを引き受けたり、オーディションのために抜けて、その日のうちに戻ることもしていたので、“週8”で働いていた時期もありましたね。カフェではバイトリーダーとしてキッチンに入っていました。

――アルバイトのプロである。休みの日に出かけたりしないのだろうか。

松本:おうちが好きなんです。もともと陰キャラなもので、アルバイトは別にして家にいることが多いですね。

――上京した時はどんな家に?

松本:雨漏りのする北向きの1Kです。お風呂はついていましたよ。そこに10年近くいました。

――女優業が波に乗った今はさぞ良い部屋に?

松本:その次が、今の部屋です。猫がいるので、ちょっと広くなりましたけど……住めば都です。

30歳を超えて仲間が減った

――失礼ながら結婚のご予定などは?

松本:20代前半の頃は30歳までに結婚とか考えていたんですけど、30歳を超えると東京は独身者も多いですし、タイミングがあればいいと思っています。姉2人は結婚もして子供もいますから、両親は私には期待しなくなりましたね。

――30歳を超えると、もうひとつ変化があったという。

松本:同世代の女優が減っていったんです。結婚とか女優の仕事に見切りをつけたりだとか……。「もしかすると自分にチャンスが回ってくる回数が増えるかも」とポジティブに考えるようになりました。皺も含めて人生で培ってきたものがありますから、若い頃にはできなかった役柄も増えますしね。だから、早く年を取りたいと思ったこともあるんですよ。今は、もう少しゆっくりでいいと思いますけど(笑)。

――継続は力だ。女優を辞めたくなったことはないのだろうか。

松本:何度もあります。この15年、楽しいことばかりではありませんでした。でも、躓きかけた時に、作品や出会う人たちに恵まれ続けることができました。例えば、配信ドラマ「金魚妻」(Netflix)は私のターニングポイントとなった作品だと思いますが、撮影が終わった頃、監督さんに「女性刑事やったことある?」「アクション得意?」なんて聞かれたんです。それが「ミステリと言う勿れ」(フジ)の猫田刑事役に繋がるんです。

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