所ジョージ YouTubeチャンネル閉鎖で語り継がれる“信念の人”伝説

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 6月11日、所ジョージ(67)が公式YouTubeチャンネル「SETAGAYA BASE 工作部」の投稿で、同チャンネルを1カ月後に閉鎖することを、シンガーソングライターらしく歌で宣言した。広告料を見込んでYouTubeチャンネルを開設するタレントが多い中、彼は2012年10月の開設以来、広告をつけてこなかった。ところが、広告がつけられるようになったため、これまで配信した動画を削除するというのだ。なぜなのか。

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 およそ10年間、「SETAGAYA BASE 工作部」では、所が好きな車やバイク、モデルガンといった趣味の映像とともに、日常生活を歌にして披露してきた。

 最後の歌が「今日でおしまい」だった。

♪ビックリする事がある
 ビックリする事がある
 広告などつけたくない
 なのに今年の6月1日から
 グーグルは勝手にアトランダムで
 つけるんだそうです
 お金のニオイがしないでやってきた10年は
 広告がつくので今日でおしまい。

 チャンネル登録者数は17万5000人。広告がつけば、それも収入につながるはずだ。なぜ、彼はそれを拒んだのだろう。民放幹部は言う。

「ある意味、所さんらしい判断だと思います。彼は、自分の与り知らぬところで他人が儲けたり、お金が動くことに納得しないタイプです。しかも、こうと決めたらテコでも動きません。ああ見えて、『まあいいか』といい加減な態度は取らない人なのです」

 かつて植木等から“無責任男”の後継者に任じられた男とも思えないが。

「所JAPAN」の激怒報道

「植木さんは極めて責任感の強い、真面目な方でした。その意味で所さんは後継者と言っていいでしょう。昨年、『所JAPAN』(フジテレビ/関西テレビ制作)の収録で、彼が激怒したと報じられましたが、それも所さんの性格、美学から出たものでしょう」(同・民放幹部)

 写真週刊誌「FLASH」が21年5月4日号で報じたもので、番組収録で見たVTRを「今のVTRは全然面白くないよ!」とスタッフに激怒し、番組降板も口にしたという記事だった。記事では所自身が事実を答えている。一部を抜粋しよう。

所:そんなことは言わないよ。『作り方を考えないと、つまらない番組になるよ。そういう方向で番組作りをしないなら、僕以外の人をMCにしたほうがいい』とは言った。キツく聞こえちゃったかもしれないよね。/でも僕は、お茶の間の人に『なんだよ、この番組』って思われたくないんだ。ほかの出演者も損しちゃうし。

 前出の民放幹部は言う。

「スタッフに対する愛のムチでしょう。『所JAPANN』に限らず、他の番組でも彼の姿勢は変わりません。そのおかげで、彼がMCを務める番組は、長寿番組が非常に多い」

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