所ジョージ YouTubeチャンネル閉鎖で語り継がれる“信念の人”伝説

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「たけしを降ろすなら私も降りる」

 レギュラー番組と番組スタート時は以下の通り。

「所さんの目がテン!」(日本テレビ)1989年10月1日
「世界まる見え!テレビ特捜部」(日本テレビ)1990年7月9日※中断時期あり
「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日本テレビ)1996年7月3日
「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(テレビ東京)2005年10月21日
「所さんの世田谷ベース」(BSフジ)2007年4月4日
「所さん!事件ですよ」(NHK総合)2015年4月2日
「所さんお届けモノです!」(TBS/毎日放送制作)2017年4月9日
「ポツンと一軒家」(テレビ朝日/朝日放送テレビ制作)2018年10月7日
「所JAPAN」(フジテレビ/関西テレビ制作)2018年10月22日

「長寿番組は、番組の面白さはもちろんですが、出演者やスタッフとの信頼関係、そして視聴者ファーストの姿勢がなければ成立しません。それを生み出しているのが所さんであり、彼の態度は昔から変わっていません」(同・民放幹部)

「譲れないところははっきり言うのも昔から」と話すのは、とある日テレ関係者だ。

「ビートたけしさんが他局の番組を降板した際、所さんは『世界まる見え』のプロデューサーに『たけしさんを降ろすなら私も降りる。番組は勝手にしてくれ』と言い、クギを刺したそうです。たけしさんを敬愛していますからね。ですから、たけしさんの番組の裏番組も絶対にやりません。それは明石家さんまさんに対しても同様です」

 なんという義理堅さ。他にもある。

「汐留には行かない」

「収録に際しては、カンペも嫌います。カンペを読むと、目線とセリフで視聴者が冷めてしまうからだそうです。ですから所さんには《そろそろVTRへ》とか《CMへ》くらいしかフロアスタッフは出しません」(同・関係者)

 自分の言葉だけで番組が成立するのはプロだ。

「チャリティーも嫌いますね。盟友のたけしさんもそうですが、彼らは日テレの『24時間テレビ』の出演歴もありません。偽善者が大嫌いですし、そう見られることをもっとも嫌うからです。一方、たけしさんと違うのは、群れるのを嫌うこと。収録が終われば、自宅の“世田谷ベース”にまっすぐ帰ります」(同・関係者)

 なんだか聖人君子みたいだ。

「かと思えば、こんな頑固さも……。日テレは04年に麹町から汐留の新社屋に本社を移転しました。誰でも新しいスタジオで収録を望むものですが、所さんは違った。『汐留で私の番組は撮らない。汐留には私は行かない。どうしてもと言うなら、番組を降りる』と言ったそうです。おかげで今でも、彼の番組は旧麹町本社を経て、そのすぐ近くに新設された番町スタジオで収録されています」(同・関係者)

 それにはどんな理由が?

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