スシロー「おとり広告」は“確信犯”の根拠 吉野家と比較してダメージはどちらが大きい?

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吉野家との比較

「週末、都内のスシローで食事をしたのですが、満席で非常に賑わっていました。今、コロナ禍の余波で、魚の流通はまだ完全復旧には至っていません。それなりの金額になる街のお寿司屋さんでも、ネタが新鮮ではないことさえままあります。ところが、スシローは新鮮で質の高いネタを集めている。率直に言って、これならお客さんは来るだろうと再認識しました」(同・千葉氏)

 一部の経済メディアでは、スシローと吉野家を比較する記事を掲載している。

 ご存知の通り吉野家は、3月に「名入れ丼」キャンペーンで炎上、4月に役員の「生娘シャブ」発言、5月に採用説明会で国籍を誤認した学生を排除、といった問題を立て続けに引きおこし、「炎上3連チャン」(註)とも呼ばれた。

「企業のイメージダウンという点では、吉野家のほうがはるかに深刻でしょう。結局、おとり広告の問題でスシローに強い悪印象を持った消費者は、少数派と言えるのではないでしょうか」(同・千葉氏)

註:なぜ吉野家は「炎上3連チャン」をやらかしたのか わずか1カ月半の間に(「スピン経済の歩き方」窪田順生氏:ITmediaビジネスオンライン5月10日)

デイリー新潮編集部

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