参院選、渡辺喜美の出馬は絶望的? 本人は「現在進行中なので」

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「諦めるのはまだ早い!ということですよ」

 参院議員の渡辺喜美氏(70)は目力を込める。かつて自民党時代、規制改革担当相や金融担当相を歴任。離党後はみんなの党を結成し、代表として一世を風靡したが、いまやNHK党議員との2人会派で活動する一介の無所属議員に過ぎない。

 自身が改選を迎える7月の参院選では比例代表からの立候補を模索するものの、“政界はぐれ鳥”と揶揄されているのも事実。その渡辺氏に今後の見通しや心境を聞こうと事務所を訪ねると、とうとうと語り出した。

「日本はこの30年でとてつもなく貧しい国になっちゃった。岸田総理には、日本にデフレギャップが17兆円あって、どんどん拡大しているのが問題だという認識がほとんどない。また、リアリズム外交というけど、あれは“背骨”に欠けるオポチュニズム(ご都合主義)だ」

復帰は絶望的

 岸田政権には物足りなさを感じている様子だが、参院選について「どこから出馬するんですか」と質すと、途端に喜美節は影を潜めた。

「現在進行中なので答えられないな……」

 参院選の公示は今月22日。いまも、渡辺氏の出馬政党は決まらぬままだ。昨年11月には立花孝志氏(54)が率いるNHK党からの“党名を「みんなの党」に変更するから出馬してくれ”との打診も早々に断ったという。といって、前回選挙で所属していたおおさか維新の会(現・日本維新の会)からは、2017年の東京都議選の際、都民ファーストの会の候補者支援を表明したことで除名処分を下されている。復帰は絶望的だ。

 かつては“政策新人類”と呼ばれた政策通。金融政策のブレーンとして安倍政権を支えた時期もあったことから自民党への復党も取り沙汰される。その点を自民党幹部に尋ねると、

「もう比例は打ち止めだね。ないでしょ」

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