プロ野球「新・助っ人」採点【ワースト3編】 阪神、歴史的大コケの“A級戦犯”が1位に

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【第1位】ケラー(阪神) 2試合、0勝2敗、防御率33.75

 昨年まで2年連続セーブ王に輝いたスアレスのメジャー移籍を受け、160キロに迫る直球とカーブを武器に抑えの期待を受けて加入した。だが、来日が3月上旬に遅れ、オープン戦では九回を投げる“守護神テスト”もなく、不安を抱えたままヤクルトとの開幕戦を迎えた。

 1点リードの九回から登板したものの、2本塁打を浴びて敗戦投手に。チームとしても最大7点のリードを守れないショッキングな幕開けとなった。

 さらに2試合目の広島戦でもセーブに失敗し、あっという間に2軍降格。「いくら球が速くても試合の最後を締める緊張感は独特。メジャーでセーブを挙げていない投手にはクローザーの荷は重かった」と元NPBコーチはみる。

 チームは今季、矢野燿大監督がキャンプ前日にシーズンいっぱいでの退任を表明したことで求心力低下が懸念されていた。開幕17試合でチームはわずか1勝。元NPB監督経験者は、「スタートダッシュはどの監督も目指す。1999年の中日は、開幕11連勝でそのままリーグ優勝したように、シーズンでの最終結果に直結する。矢野監督の去就が物議を醸しただけに、よーいドンでの失速は痛かった。ここまでの戦犯は、監督を除けば、ケラーでしょう」と手厳しい。

デイリー新潮編集部

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