立民で参院選後にクーデター? 「女性擁立」推しも、惨敗の可能性が濃厚か

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 参院選まで2カ月を切ったというのに、鳴かず飛ばずの立憲民主党。野党第1党の矜持はどこへやら、同党には惨憺(さんたん)たる現状が広がるばかりである。

 立民の関係者が言う。

「我が党がこの参院選で掲げたのは、ズバリ“女性”。ジェンダー平等をスローガンに公募でも女性専用の窓口を設け、現在35名の新人公認・推薦候補のうち、19名を女性が占めている」

 候補者不足と乏しい話題性を、聞こえのいい“女性候補”で補う。そんな魂胆が見え隠れするけれど、

「民主党時代にも、女性だけの公募を試みたことがあったものの、その時も応募は数十名。今回も多数の応募者から厳選したというワケではありません。当選するのも数人が限界で、来年の統一地方選をダシに、党が口説いて擁立したのでしょう。威勢がいいのは、昨秋行われた総選挙で敗北し、参院比例に転じた“エセ新人”の辻元清美氏くらい。衆院選に続く2連敗では、さすがにシャレになりませんから」

 剣が峰のベテランは辻元氏ばかりではない。

「枝野幸男前代表は地元・埼玉で元秘書の女性県議を出馬させましたが、劣勢。落選すれば自身の求心力が地に落ちると、地元に張りついて頻繁にミニ集会などを開いている」

幹事長の辞任は濃厚か

 一方、旧執行部で幹事長を務めた福山哲郎参院議員も、今年改選を迎える一人。

「地元の京都府選挙区では、国民民主党の前原誠司衆院議員が日本維新の会と手を結んで、福山氏の落選を画策。当初、前原氏は関西の若手男性キャスターの擁立をもくろんでいたのですが、土壇場で断られ、候補者は知名度の低い大阪ガスの女性社員になった。福山氏に光明が差した格好ですが、それでも当落ギリギリなのは変わりません」

 自らの政治生命をかけて大勝負に挑む旧執行部のベテラン勢。ところが、党内はすでに“参院選後”の話で持ち切りなんだとか。

「敗戦を前提に、西村智奈美幹事長の辞任は濃厚とささやかれている。それをきっかけに泉健太代表も引きずりおろされ、代表選に。下馬評では長妻昭氏と馬淵澄夫氏の一騎打ちで、馬淵氏を嫌う岡田克也氏や野田佳彦氏ら重鎮たちは長妻氏を推すのではとみられている。

週刊新潮 2022年6月2日号掲載

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