「不貞の関係」で訴えられた元アイドル市議 新たに発覚した「家族写真」「成年後見制度」と始まった政倫審

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 夏の参院選への影響を懸念する声さえ上がり始めたのは、自民党市議団の“顔”として活躍していた東京・立川市の有名女性市議を見舞った訴訟トラブルだ。デイリー新潮が5月22日に報じた通り、1970年代に“野口五郎の妹”をキャッチフレーズにデビューし、「山中ひとみ」の芸名でアイドルとしても活動していた女性市議が、「立川一の大地主」の妻から「不貞関係」にあると訴えられた騒動――。その余波で、立川市議会で初となる政倫審が開催されるなど、いまや地元を飛び越え、永田町の自民党関係者らも成り行きを注視する事態になっている。

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 5月27日、政倫審の第1回審査会が開かれたが、調査対象である中山ひと美氏(65)が姿を見せることはなかった。

 立川市議会関係者の話。

「第1回審査会では今後の方針を確認するとともに、中山市議を7月に召喚することなどが決まりました。当初13人分だった傍聴席が市民からの要望で急遽30人に増やされるなど、日に日に関心は高まっています。デイリー新潮の一報以降、中山市議は委員を務める26日の文教委員会に出席した以外、その姿を議会内で見かけることはほとんどなかった。今回の一件について、彼女は沈黙を守ったままです」

 中山氏は02年の初当選後、文教委員会委員長や自民党立川総支部の女性部長などを歴任し、20年6月に議会副議長に就任。しかし今回の騒動により、5月12日、副議長職を自ら辞した経緯がある。

「その直前まで、中山氏は次の参院選に出馬予定の元『おニャン子クラブ』の生稲晃子氏の応援などに駆け回っていましたが、9日に市議11名による政治倫理条例に基づく調査請求が市議会に申し立てられたことで事態は急変しました」(同)

 政倫審開催のきっかけとなったのが、3月25日、中山氏を被告として慰謝料など約400万円を求める損害賠償請求訴訟が東京地裁立川支部に提起されたことだった。

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