「不貞の関係」で訴えられた元アイドル市議 新たに発覚した「家族写真」「成年後見制度」と始まった政倫審

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地元誌に載った家族写真

 原告は、立川商工会議所の最高顧問を務めるA氏の妻である。現在80代後半のA氏は立川駅前にあるデパート・伊勢丹の底地などを所有し、「立川一の大地主」と呼ばれる地元の名士だ。

 一方の中山氏は、前夫との間にできた子供が4人いるが、「離婚後、長く独身のまま」(同)という。

 訴状によると、中山氏は<遅くとも2012年頃からA氏(原文は実名)と不貞関係ないしA氏と原告の婚姻関係を破壊する関係を継続>しているとある。

 中山氏は20日、デイリー新潮の取材に対し、「(A氏と妻は)約40年前から別居関係が断続的にあり、少なくともこの約20年は別に居宅を持ち、完全な別居関係である」と聞いているとして、「『婚姻関係を破壊する不貞行為』があるはずもありません」と代理人弁護士を通じて文書で回答した。

 しかし今回、18年9月発行の地元のフリーペーパー誌の表紙にA氏が微笑みながら妻と娘、孫2人とともに映った写真が掲載されていることを確認した。また16年2月発行の同誌にも、地元の寺院に大曼荼羅を奉納したとしてA氏と妻が仲良く並ぶ写真が掲載されていた。

 訴状にも00年以降、A氏と妻が複数回にわたって海外旅行に出掛けた際の写真などが証拠として添付されており、15年には町内会が主催したA氏と原告の80歳を祝う会に揃って出席したとある。さらに21年に孫が司法試験に合格したことを2人で祝った様子も紹介されている。

 A氏が原告と暮らす家を出てマンションを別に借りたのは、訴状では04年以降とされ、「別居」の実態について両者の主張は真っ向から対立している。

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