「不貞の関係」で訴えられた元アイドル市議 新たに発覚した「家族写真」「成年後見制度」と始まった政倫審
検討されていた成年後見制度
A氏の一族の関係者が話す。
「別居後もAさんは家族と交流が途絶えていたわけでなく、連絡は取り合っていました。持病を抱えていたAさんは東京女子医大に主治医がいて、通院の際には娘さんが付き添うなどしていました。この時、中山さんも一緒になって付き添ったこともあったそうですが、昨年、主治医と相談のうえ、家族が今後のことを考えて成年後見制度の利用などを考え始めていた。ところが、その矢先にAさんが突然、別の私立大病院に転医してしまったと聞いています」
以降、家族とA氏との連絡が付きにくくなり、成年後見制度の話などもうやむやになってしまったという。
「別居期間が十数年にわたるのは事実ですが、これまでAさんが原告の妻に対して、離婚を申し出たことはありません。家族が心配しているのは、現在のAさんの健康状態です。高齢のため、判断能力などに衰えが見られていても不思議ではありません」(同)
06年にA氏がハワイで購入した8000万円相当のマンションについて、中山氏とその4人の子供たちに<平成24(2012)年頃から贈与税の暦年課税制度の基礎控除を利用>して<生前贈与>されたと訴状にはある。また中山氏とA氏が同年、<ハワイに共同名義の口座を開設>し、現在、その残高が<50万ドル以上>(約6350万円)になっており、<その資金はA氏から出ていると思われる>とも記されている。
“孤独だ”と吐露
中山氏に事実確認を求めると、代理人弁護士が文書でこう回答した。
まず、フリーペーパーに掲載された家族写真については、
「(当該フリーペーパーは)地域住民に広く頒布される性質のものであるところ、『三代揃っての写真』を依頼されたことから、A氏は地元経済界における世間体のため応じたに過ぎないものと聞いております」
また、A氏のいまの様子については、
「A氏は90歳近い高齢であるものの、A氏に対するご家族の介助は全くありません。このため、見るに見かねた中山氏が医療機関への付添等A氏の介助をしております。A氏は、現在のご自身の境遇について『孤独』である旨をよく溢しておられますが、そうした状況下にあって中山氏による介助に対し甚く感謝している旨を述べておられます。A氏は、高齢ではあるものの、健康に暮らしています」
訴状に出てくる<ハワイのマンション>についても、
「もともとA氏がご自身のために購入し使用していたものの、加齢に伴い足が遠のき、無用になったものと承知しております」
と回答した。
政倫審の第2回審査会は、6月19日に投開票を迎える立川市議会選挙後になると見られている。中山氏も自民党公認として出馬予定であるため、先に有権者の判断を仰ぐことになりそうだ。
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