プーチン“血液がん”情報の真偽は? クーデター計画が進行中との見方も

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 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって3カ月。非人道的な軍事作戦が続く一方で、勢いを増すのが熾烈な情報戦である。

 国際部記者が言う。

「5月14日、英タイムズ紙が米メディアを引用する形でプーチン大統領が血液のがんを患っていると報道。さらに同日、ウクライナ国防省の諜報部門のトップが英メディアのインタビューに応じ、ロシアでプーチン大統領に対する“クーデター計画”が進行しているとの見方を示したのです」

 重病説にクーデター計画。本当なら混迷するウクライナ情勢に光が差し込む好材料に違いないが、真相やいかに。

「米CIAの元関係者に取材したところ、クーデター計画については彼らも把握しているようでした」

 そう語るのは、『プーチンと習近平 独裁者のサイバー戦争』などの著書がある国際ジャーナリストの山田敏弘氏だ。

 ただし、クーデターが起こる局面は限定されているといい、

「可能性は2通り。一つはプーチン氏が核を使用しようとした場合。もう一つは、ロシア国内で反体制派のデモなどが起こった際にプーチン氏が軍隊を動員して鎮圧しようとした場合です。両者ともプーチン体制がいよいよ崩壊しかかり、ロシアという国が潰れてしまいかねない状況に起こり得ること。そこまでいけば軍もさすがに黙ってはいないという見方です」

腹部がんとの情報も

 一方、重病説はどうか。

「これについては、情報の出どころが興味深い。各メディアはタイムズ紙の記事を引用していますが、そのタイムズ紙はアメリカの『ニューラインズ』というオンラインマガジンを引用している。この媒体は中東情報の専門誌という位置付けですから、ロシア情報の信憑性は未知数です」(同)

 さらには、こんな情報も。

「4月末にはロシアのテレグラム・チャンネルで、諜報機関高官とされる人物が、プーチン氏が腹部のがんを患っていると示唆。その他にも、これまで甲状腺がんやパーキンソン病、重篤な精神病を患っているという情報もありましたね」(同)

週刊新潮 2022年5月26日号掲載