天皇陛下が心配され、宮内庁内からも芳しくない評価が聞こえてくる「秋篠宮さま」前代未聞の書

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まさか会って取材をしているとは

 秋篠宮さまに直接取材したジャーナリストが、その肉声をまとめた話題の書『秋篠宮』(小学館)。37回に及ぶ取材を重ねたと訴えるだけあって、いわば秋篠宮さまがお墨付きを与えた1冊とされている。皇位継承順位1位の立場である皇族が心のありようを明かした前代未聞の書籍。その出版は前もって天皇陛下には知らされておらず、内容を陛下は心配されているという。

『秋篠宮』の著者は元毎日新聞特別編集委員でジャーナリストの江森敬治氏。

「もちろん、江森氏が皇室関係の取材を重ねている事実を宮内庁の関係者は把握していたようですが、合計37回とも相手が秋篠宮さまで、しかもほぼ1対1の取材であったことは出版が近づくまでわからなかったということでした」

 と、担当記者。

 江森氏が取材に要した4年半は、眞子さんの結婚をめぐって紆余曲折のあった時期に重なる。つまり大雑把に振り返ると、小室さん夫妻の婚約をNHKがスクープした後、圭さんの母・佳代さんと元婚約者との間の金銭トラブルが報じられ、その結果、多くの国民が納得し喜んでくれる状況には至らず、納采の儀を行わない異例の結婚をした小室さん夫妻が海を渡って行った時期、ということになる。

メディア対策としてつたない印象

 記者が続ける。

「書籍のコピーに『皇族である前に一人の人間である』とありますね。これ自体はコピーであって、秋篠宮さまの言葉そのままではないのですが、宮内庁の人たちに聞いてみると、“話すことで楽になりたかったのではないか”と見る人は少なくありませんでした。加えて、“圭さんと眞子さんが結婚しなければこの本は生まれなかったでしょう”という意見や、“2人が結婚することで色んなことが壊れてしまったと秋篠宮自身が考えているように見受けられる”との指摘もありました」

 別の記者にも聞いてみると、

「書籍の評判は宮内庁内ではあまり良くないですね。肉声を伝えているジャーナリストの姿勢に対してではなく、秋篠宮さまのスタンスに対して、もう少し違ったアプローチがなかったものかと考える人が結構いるようです。“秋篠宮さまとしては秋篠宮家のことや皇室の未来を一番に考え、インタビューを受けられたのだと思いますが、メディア対策としてつたない印象を受けました”との分析もありましたね」

 同書には「金銭トラブルは全て、小室家の話だ。秋篠宮家は、まったく関係ない」と秋篠宮さまが語られたというシーンも登場する。

「“まったく関係ない”を“まったく悪くない”という意味だと読む宮内庁の人間もおり、“かなり踏み込んだ言葉で、たしかに『一人の人間』が出ていますね”とも評していました」(同)

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