佐々木朗希を受け止める18歳捕手・松川のスゴさ 「佐々木のフォークはプロでも捕球が難しい」

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 あなたの周囲に新入社員はいるだろうか。できれば高卒の。想像していただきたい。そのピカピカの社会人一年生が、日本中をアッと言わせた大事件の“陰の立役者”だったとしたら?

 ロッテの佐々木朗希投手(20)が4月10日のオリックス戦で完全試合を達成し、次に登板した17日の日本ハム戦でも8回までパーフェクトを演じた。

 佐々木はプロ3年目。それも十分驚きに値するが、彼をリードした捕手、松川虎生(こう)(18)は、3月まで詰襟の学生服を着た高校生だったのである。

「朗希はもちろんすごいんですが、この松川もスゴい」

 とスポーツ紙デスクが舌を巻く。

 彼が主将で4番を務めた市立和歌山高にはスカウトが押し寄せていた。というのも、相棒の投手が高校随一の右腕、小園健太(19)だったから。小園目当てのスカウトたちはほどなく好捕手にも目を瞠(みは)ることになる。

 同校は昨年のセンバツに出場したが、夏の県大会決勝では、イチローの指導を受けた智辯和歌山に屈した。その智辯は甲子園で全国優勝を果たしている。

 そしてドラフト会議。小園はDeNAと阪神の重複指名を受け、当たりクジを引いたDeNAに入団した。

 一方の松川は、

「下馬評は2位か3位での指名でしたが、なんとロッテが単独1位指名したのです。これには驚きました」

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