佐々木朗希を受け止める18歳捕手・松川のスゴさ 「佐々木のフォークはプロでも捕球が難しい」

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「補球に関しては、既に完成の域」

 思えば慧眼というほかないが、さらに周囲を驚かせたのは、開幕戦から彼にスタメンマスクを被らせたこと。高卒新人ではプロ野球史上3人目の快挙である。

「いくら才能があるとしても、捕手は他のポジションより経験が必要とされる。抜擢した井口監督も相当に勇気が要ったはずです」

 それにしても“捕手・松川”のどこがスゴいのか。

「捕球に関しては、既に完成の域に達しています」

 小園の150キロ超の速球を捕り慣れているからか、佐々木の160キロ超を松川は危なげなく捕球する。

「それより圧巻は150キロ近い朗希のフォーク。速い上に、マリンスタジアムの強風で揺れるため、フォークとわかっていても、プロの捕手でも捕るのは難しいらしい。それを松川は余裕で捕る。だから、朗希も思い切って腕を振れるわけ」

 佐々木は早晩メジャーに行くだろう。そして松川も、

「小園のときと同様、朗希をウオッチするメジャースカウトの目に留まっているようです。相棒に恵まれたという意味で、彼は“持っている”男。178センチ98キロと体格も良い。あとは打棒を磨けばメジャー入りも十分あり得ます」

 城島健司に続く“日本人メジャー捕手”に期待。

週刊新潮 2022年4月28日号掲載

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