GWフィリピン旅行を敢行した会社員が語る「ウィズコロナ海外旅行」の「面倒くさすぎる準備」と不安

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「木下グループ」で突破できるのか

 帰国できないリスクだけは避けたい。吉永さんは帰国時の陰性証明書に関しては、カネに糸目をつけず安全な方法を選択した。5890ペソ(約1万5000円)で日本語サポートがついたマニラの業者を予約。だが、日本出国時の陰性証明書については節約したいと考え、悩みに悩み抜き、結局、「木下グループ」の無料検査を選択した。

「木下グループで最も不安だったのは、検査日は明記されているのですが、検査時間が書かれていないこと。アメリカ政府は1日前でOKなんですが、フィリピン政府は24時間以内とされているんです。一抹の不安がありましたが、最後はなんとかなるだろうと考えました」

 これらの書類は、すべてフィリピン政府が求めるアプリをダウンロードし、アップロードしておく必要がある。念の為、プリントアウトもして、いざ出発。だが、成田空港に到着すると、カウンター前には長蛇の列が……。

「航空会社の職員が書類に不備がないかチェックするのに時間がかかるのです。2時間前で余裕だろうと思っていましたが、ギリギリでした。これから行かれる方は、3時間前を心がけておいたほうがいいと思います」

すべてを忘れます

 ニノイ・アキノ国際空港に到着後は、入国審査前に、別室で書類に不備がないかのチェックを受けた。1時間くらい待たされたが、結局、木下グループの陰性証明書は問題視されず、無事、入国できたという。

「入国審査を抜け、南国の温かな風を感じた時の開放感はたまらなかった。すべてを忘れて遊び倒すんだ、とタクシー乗り場に向かって走り出しました」

 だが、忘れてはならないのは、数日後にやってくる帰国に向けての準備である。クリニックに赴きPCR検査を受けるだけでなく、翌日、わざわざ結果を取りに行かねばならないという。

 万一、陽性が出てしまったら即隔離となり、帰国はお預けだ。「その時はその時で考えようと思います」と語る吉永さん。果たして、無事帰国できるのか。

デイリー新潮編集部

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