与田剛は31セーブで二冠…酷使された「ルーキー守護神」の過酷な運命

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「この野郎!」と一喝

 巨人のドラフト1ルーキー・大勢が開幕から守護神に定着し、チームの開幕ダッシュを牽引しているほか、昨季も広島のドラフト1位・栗林良吏が、新人最多タイの37セーブで新人王に輝くなど、近年の日本球界では“ルーキー守護神”が目立っている。【久保田龍雄/ライター】

 その元祖といえるのが、1990年の中日・与田剛である。高校時代は甲子園出場なし。亜大時代も1年先輩の阿波野秀幸(近鉄など)の陰に隠れていたが、NTT東京時代に150キロ超の速球で、野茂英雄(新日鉄堺→近鉄)、潮崎哲也(松下電器→西武)とともに“社会人三羽烏”と注目され、中日の単独1位指名を受けた。...

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