ウクライナ人にとって日本はどんな国なのか 縁もゆかりもない「避難民」が続々入国の事情

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 今月5日、ウクライナからポーランドに身を寄せていた20人が、政府専用機で日本に到着した。彼ら「避難民」のうち4人は、日本に親族などがおらず身寄りが無いという。さらに、9日には政府が民間機の座席を借り上げ、6人が入国した。ウクライナからの「避難民」には様々な事情があるだろうが、言語はもちろん文化も大きく違う日本を避難先として選んだのはなぜなのだろうか。

日本は憧れの国

「ウクライナ人の日本に対するイメージは、日本人のウクライナに対するものとは大きく異なります」と言うのは、ウクライナ国営通信「ウクルインフォルム通信」日本語版編集者の平野高志さんである。

「一般論で言えば、ウクライナの人は日本に対して親しみや憧れを持つ人が多く、いつか行ってみたいと思っている人は多いです。一方で、日本からするとウクライナは、いわば影の薄い国だったと思うので、両国の国民がお互いに持つ親密さは結構違うのではないでしょうか」

 ウクライナでの日本人気は、アニメや漫画などサブカルチャーによるところが大きいようだ。

「ウクライナでは、数十年前から、テレビで日本のアニメが放送されていたそうです。30~40代くらいの人は、『新世紀エヴァンゲリオン』や『美少女戦士セーラームーン』など、小さい頃に見た日本のアニメの話をされることが多いですし、世代を問わずアニメを通じて日本を好きになった人はたくさんいます。さらに、寿司やラーメンなども人気で日本食レストランが増えており、日本は経済的にも発展した憧れの国でもあります。同じアジアでは、中国も発展した国というイメージがありますが、日本はさらに自由や民主主義というウクライナと同じ価値を共有していると思われており、親近感が中国に対してより大きいです」(同)

一時的な避難

 日本の人気は高いが、旅行などで訪れる人は多くないと言う。

「経済的に余裕が無くて旅行が出来ない人も多いでしょうし、発展した国というイメージが強いせいで日本に旅行するにはものすごくお金が掛かると誤解している人も多い。実際にはフランスやドイツに旅行するよりも、飲食代や宿泊費などは安く済ませることも出来るし、飛行機さえ安いチケットを見つければ簡単に行けるんですけどね。だからこそ、ウクライナには、機会があればぜひ日本に行ってみたいと思っている人が多いです」(同)

 また、身寄りがなくても、日本へ避難する人がいたという点については、別の理由も推測される。

「重要なことは、彼らが避難民として、あくまで一時的にウクライナを離れたということです。日本に限らず、国外に避難した人のほとんどはロシア軍の攻撃が止めばウクライナに帰るつもりです。実際、先月19日の調査では、避難している人の93%がウクライナに戻りたいと答えています」(同)

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