駐日ジョージア大使「ロシアはまるで信用できない」 誘拐、薬物取引…支配地の惨状を語る

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自由と独立を守るため

 もちろん、命を懸けた抵抗は彼らにとっても苦渋の選択でしょう。それでも、自由と独立を守るために戦うという気持ちを強く持ち続けている。これは並大抵のことではありません。

 それなのに、日本の番組出演者の中には“市民の犠牲が増えるから徹底抗戦しなくてもいい”などと言う方々がいますよね。私は彼らの発言を理解できません。ロシアと利害関係があるとしか思えないのです。

 ウクライナ軍の健闘もあって、戦線は東部に限定されつつあるようですが、プーチン大統領が一度始めた戦争を簡単に諦めるわけがない。確かに大統領は過去の侵攻で味を占め、開戦を決断した節があり、これほど苦戦するとは思ってもみなかったでしょう。

 自軍の被害も顧みない彼は、日本語で言う“ヤケクソ”の状態なのかもしれません。しかし、だからといって、その頭の中に“敗戦”という選択肢はないはず。我々はこれからも一喜一憂せず、断固とした方針の下、ロシアと対峙していく必要があるのです。

週刊新潮 2022年4月14日号掲載

「『プーチンの病巣』私はこう考える」より

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