小林麻耶夫妻とガーシーの包囲網にもどこ吹く風…海老蔵はなぜ変わらないのか

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 ヒートアップする小林麻耶さんからの謝罪要求や交際報道に対し、クールなスタンスを崩さない市川海老蔵さん。今年は團十郎襲名もあるとうわさされるだけに、いらぬケンカは買いたくないのかもしれない。きな臭いトラブルで大ケガを負った12年前を思えば、大人になった。しかし世の中からは「もとからそういう男だと思っていたから驚きもしない」と、本人以上に冷めた目を向けられているのが実情だ。

 最初から期待はしていないと言われる有名人といえば、YouTuberも同じである。先日もヒカルさんのお箸の使い方がひどいと物議を醸していた。コロナ禍では集団で飲み会をして大騒ぎし、多重交際に児童ポルノ所持、迷惑系なるジャンルまで存在するYouTuber界。報道されれば炎上する一方、「もともとこんな奴らだと思っていた」と突き放す声も上がる。再生回数を稼げばなんでもありの彼らと、そうした倫理観を別世界のものとして黙認する状況は、海老蔵さんと歌舞伎界の関係と重なる。

 男性至上主義で、女遊びは芸の肥やしと言われる前時代的な価値観の歌舞伎界。バカ高いチケットに、うっすら漂う選民意識。海老蔵氏自身も隠し子が発覚した時、「結婚するつもりはないが子どもは認知した」というようなことを堂々と発言して批判された。けれども歌舞伎界も歌舞伎役者もそんなもんだよね、という世間のあきらめた空気を、海老蔵さんがいいように受け取ってきた部分は大きいだろう。

 彼はまさにYouTuber的な話題をふりまく先駆者だった。泥酔トラブル、人気女優たちとの華やかな恋愛、金満ぶりに愛妻家アピール。デートの相手と報じられた女性インフルエンサーとのコラボや「プぺル歌舞伎」の企画など、批判覚悟のチャレンジ精神とフットワークの軽さは相当なものだ。YouTuberなら再生回数が稼ぎどころだが、歌舞伎はチケットが売れてナンボ。炎上であっても話題になれば勝ち、そんなしたたかな計算さえうかがえる。

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