プーチン侵攻の背景に「大ロシア再興」という妄想 側近は愛国的な歴史修正主義者
暴走を続けるプーチンは一体何を考えているのか。ロシアの外交・安全保障戦略に詳しい笹川平和財団主任研究員の畔蒜泰助氏に、プーチンの思想的背景について解説してもらった。
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プーチンとは何者なのかを考えるにあたって、彼を複数の「ペルソナ(人格)」で捉えるやり方があります。
私が監訳した『プーチンの世界 「皇帝」になった工作員』(新潮社)は、まさにそうした方法で彼を分析しているのですが、今一番注目すべきは、「歴史家」の顔です。...