元おニャン子・生稲晃子、参院選出馬のウラ事情 割を食った女性議員とは?

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 選挙のたびにタレント候補の出馬が話題になるが、今夏の参院選で自民党が擁立するのは元「おニャン子クラブ」。そう、現在のモー娘。やAKB48の先駆けとなった80年代アイドルグループのOG、生稲晃子氏(53)だが、彼女に落ち着くまでには紆余曲折があった。

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 定数6の参院東京選挙区で、改選を迎える自民党現職は2人。うち朝日健太郎氏は早々に公認を得たが、もう一人の中川雅治氏が75歳という年齢もあって年初に引退を表明。そこから後任探しは始まった。

「後釜を狙ったのは、最初は麻生派でした」

 とは自民党関係者。

「1月末、東京選出の参院議員で麻生派の武見敬三さんが“いい候補がいる”と党の東京都連に打診したのです。しかし、結果は無視された形。引退なさる中川さんが安倍派の一員として“清和会枠”の死守に動いたからなんです」

複数の女性候補に打診

 かくて安倍派の主導で人選は進むのだが、ひとつの目標が設定された。「女性を立てる」ということだ。

「3年前の参院選は武見さんと丸川珠代さんのコンビで戦った。時代の流れからも男女で組んだほうがいい。だから今年は朝日さんとのペアを女性にしよう、との方針になったのです」(同)

 が、コトは思惑ほど簡単には運ばなかった。

「元フジテレビアナの菊間千乃さん、キャスターの小谷真生子さん、国際政治学者の三浦瑠麗さんと、何人もの名前が浮上。実際に打診もしたようなのですが、話がまとまらなかった」

 そんな中、急浮上したのが生稲氏。2015年に乳がんであることを公表し、闘病体験を講演で語るなど、がんの啓発活動にも取り組んでいる女性である。

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